藤商事 Research Memo(5):2020年3月期は期初計画を下方修正するも増収増益を確保する見通し

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最新投稿日時:2019/12/13 16:35 - 「藤商事 Research Memo(5):2020年3月期は期初計画を下方修正するも増収増益を確保する見通し」(フィスコ)

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藤商事 Research Memo(5):2020年3月期は期初計画を下方修正するも増収増益を確保する見通し

配信元:フィスコ
投稿:2019/12/13 16:35
■今後の見通し

1. 2020年3月期の業績見通し
藤商事<6257>の2020年3月期の連結業績は、売上高が前期比24.1%増の34,700百万円、営業利益が同12.1%増の1,500百万円、経常利益が0.0%増の1,500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同25.6%増の1,000百万円といずれも期初計画から下方修正した。新規則機への入れ替えペースが緩やかに進むなかで、パチンコ機、パチスロ機ともに販売台数を期初計画から引き下げたことが主因だ。特に、パチスロ機は期初計画で前期比2倍増の24千台を見込んでいたが、業界全体で新規則機への入れ替えペースが想定以上に鈍いことを受け、修正計画では同25.2%減の9.5千台と大幅に引き下げている。とはいえ、全体で見れば前期よりも販売台数が増加し、2期ぶりに増収増益に転じる見通しだ。

売上総利益率は前期の52.0%から50.4%に低下する見通し。下期だけで見ると49.8%と上期の51.7%からさらに低下する格好となるが、現段階で低下要因は見当たらず保守的な計画となっている。また、販管費については前期比21.1%増の16,000百万円を見込んでいる。このうち、研究開発費は下期から来期にかけて新機種投入を積極的に行っていくため、同29.7%増の8,500百万円と増加する。また、販売手数料は同27.9%増の1,000百万円、広告宣伝費は同34.4%増の700百万円とそれぞれ販売機種数や台数と連動して増加する見通し。その他販管費については、前期比8.3%増の5,800百万円を見込んでいるが、上期実績が2,360百万円となっており、下期も継続的なコストコントロールを行っていくことから、保守的な見積りになっていると思われる。同社としては、新規則機への入れ替え需要が低調に推移し、販売台数が計画に届かなかったとしても、利益面では計画を達成していく考えだ。


主力タイトルを下期以降複数投入し、通期で販売台数の確保を目指す
2. 販売計画
パチンコ機の販売台数は通期で前期比23.5%増の83.5千台、下期だけで見ると約55千台を計画している。12月に投入予定の「P 貞子 vs 伽椰子 頂上決戦」のほか、過去に販売実績をある「時代劇」「萌え系」ジャンルの人気タイトルを合わせて3機種投入し、その他機種の投入も合わせて計画達成を目指す。

一方、パチスロ機については前期比25.2%減の9.5千台、下期で9.4千台を見込む。9月に投入した「S呪怨 再誕 AT」で2.5千台の販売をみこんでいるほか、12月に投入予定の「S喰霊-零- 運命の乱 ~うんめいのみだれ~」や2020年1月に投入予定の「Sリング 恐襲ノ連鎖」といったパチンコ機で販売実績のある人気タイトルのタイアップ機種を投入していく計画となっている。

なお、パチスロ機については新規則に移行してから型式試験の適合率が低水準で推移しており、販売機種数を増やしにくい状況となっている。こうした課題を解決するため、子会社としてミラクル、オレンジの2社を2019年8月に新設しており、JFJも含めて申請数を増やすことで、新機種の投入数を増やしていく方針となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


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