TOPIX高値更新なるかがポイント
そのポイントとは
「日経平均株価だけが高値を更新している」
ということです。
前週末と比較し日経平均株価は3.2%プラス、TOPIXは1.7%プラス、マザーズ指数は0.02%プラスとなっています。確かにどの指標も上昇はしているのですが、日経平均株価だけが突出してあがっていることが分かります。本格的な上昇相場に入るならば少なくともTOPIXも同様の上昇率になってくるでしょう。
今日経平均株価だけが上がっているのは、「外国人投資家が短期的に買っているから」だと考えます。
10月第二週の投資主体者別売買動向をみると、海外投資家が1206億円の買い越し、個人投資家が2163億円の売り越しとなっており、直近の株価上昇は、外国人投資家が日本株を買っているからだと言えるでしょう。ただ今外国人投資家が買っているのは、日経平均株価に採用されているような超大型株が中心で、中小型株にはまだ資金が流入していない状態です。この流れが続いている間は、本格的な上昇トレンド入りは難しいのですが、超大型株だけでなく、中小型株も買われ、更に今日本株を売っている個人投資家が買い越してくると、日本株も本格的な上昇相場に入ってもおかしくはないでしょう。ですので、日本株が上昇トレンド入りと判断するには、日経平均株価だけでなくTOPIXも高値を更新してくる必要があり、そのような展開が12月までに起こるだろうと考えています。今はまさに日本株が上昇トレンド入りするかどうかの瀬戸際です。本格的な上昇トレンド入りする前の今の段階でしっかりと上昇相場対策も行っておきましょう。 21日の日経平均株価は小幅高と予想します。