◆ポンドに幾分引っ張られたが、膠着は変わらず…
“ポンド乱高下”を尻目に、またしてもドル円は「蚊帳の外」…。
ポンドの急騰・急落に引っ張られる格好で“変動幅(日中レンジ)”は前日より拡大したものの、それでも“108.460-108.935円”と小幅に留まりました。
「英-EU間にてBrexit協定案が合意」されたことで、マーケットテーマは「英議会での承認」に移った印象があります。
9月初の「政府Brexit方針に反対」から派生する離党騒ぎの影響で、与党・保守党は現在「過半数割れ」となっています。
そうした中で閣外協力関係にある民主統一党(DUP)が「現在案は支持できない」と表明していますので、まだまだ予断を許さないところがあります。
しかし採決されるのは“明日(19日)”ですので、本日に関しては「小康状態を保つ」と見るのが自然です。
そうなるとポンドに引っ張られる可能性が低下したドル円は、「さらに膠着」と見るのが妥当ということになります。
この問題に片が付けば、再びテーマは「米中通商協議の行方」「FOMCへの思惑」に移行する可能性は高いと考えます。
しかしそれまでは「方向感は定まらない」「膠着は続く」と見ておく必要がありそうです。
ただし「堅調推移は続く」と見る基本姿勢は、全く変わっていませんが…。