明日の株式相場戦略=底上げ相場と急騰銘柄のメカニズム

最新投稿日時:2019/09/11 18:02 - 「明日の株式相場戦略=底上げ相場と急騰銘柄のメカニズム」(minkabuPRESS)

明日の株式相場戦略=底上げ相場と急騰銘柄のメカニズム

投稿:2019/09/11 18:02
明日の株式相場戦略=底上げ相場と急騰銘柄のメカニズム  きょう(11日)の東京株式市場は売買代金を伴い上げ足に拍車がかかった。買い先行のスタートで、日経平均はその後漸次水準を切り上げ、後場は更に一段高。取引時間中に2万1600円台まで水準を切り上げ、大引けも高値近辺で着地している。

 米中協議が再開されていないにも関わらず、米中交渉への期待感で上昇したというのも変な話だが、足もとリスクオンの動きが継続していることは事実。2兆円を超える水準に積み上がった裁定売り残が上昇の原動力となっている。いうまでもなく今週末にメジャーSQを控えている。きょうが弱い地合いであれば“SQ前の魔の水曜日”が取り沙汰されるところではあったが、その気配も見えなかった。株式需給が味方していることは確かだが、今週を通過して裁定売り残がどの程度減少しているかには目を配っておく必要がありそうだ。

 物色の流れは銀行や証券株に回っている。米長期金利の底入れは大手金融株にポジティブに働くだけでなく、外国為替市場ではドル買い・円売りの動きを誘発する。輸出株にも有利な流れを形成することで今は好循環な地合いが続いている。地銀株が再編期待で一斉高に買われているが、これもリターンリバーサルの一環、いわゆる全体相場の底上げである。

 さて個別だが、直近人気化した銘柄を追ってみると、天昇電気工業<6776.T>が存在感を示している。これは8月下旬に配信した株探トップ特集「疾風迅雷!“中低位材料株”、9月相場を駆け上がる『珠玉の7銘柄』」で紹介、高度なプラスチック加工技術を有するタキロンシーアイとの資本・業務提携を契機に強力な上昇波動を形成した。場合によっては、あす以降需給相場が更に加速する可能性もあるが、ここからは観賞用としておく方が無難だろう。

 また、比較的地味で目立たないが、道路や橋梁などを中心とする建設コンサルタント会社の長大<9624.T>は日経平均に負けずに7日続伸と気を吐き、1000円大台乗せを視界に入れている。安倍政権は内閣改造後に補正予算を打ち出すとの観測も出ており、公共投資向けのウエートが高い同社にとってはポジティブな流れだ。まだ株価指標的には超割安圏にある。PER6倍、PBRは0.6倍、配当利回り4%台であり、直近マーケットで言われ始めたバリュー株投資の波にも乗る。これは引き続き物色対象として妙味がある。

 そして人工知能(AI)関連ではsMedio<3913.T>。きょうまで3日連続ストップ高。9月7日にアップした株探トップ特集「大化けのプロローグ、AI関連『中低位株』ここから狙う5銘柄」の筆頭銘柄だが、想定を超えるパフォーマンスで、ここまで一気に買い進まれることに人知の及ばない株式投資の奥深さを感じさせる。AI+IoTディープラーニング画像解析を売り物としているというこの1点だけで爆発的な人気を呼び込んだ。ファンダメンタルズからのアプローチはないに等しく、新たにリリースされた材料もない。株価というのはどういうタイミングで何を評価し、何に反応するのかということをこの銘柄を参考にすることで次に生かせる。

 AI関連では画像認識が重要なキーワードとなっている。顔認証関連に投資家の関心が高いのもAIという投資テーマの延長線上にあるからだ。そもそもAIの飛躍的進歩の礎となったディープラーニングが世界の注目を集めたのは、2010年から始まった画像認識の精度を競う競技会「ILSVRC」において、2012年にジェフリー・ヒントン教授率いるトロント大学(カナダ)のチームが開発したシステムで他を圧倒して優勝したことが起点となっている。顔で相手を判別するのは人間の日常的な手段であり、表情などで感情の変化なども細かく捉えることができるのが、人間の特権でもあった。しかし、現在のAIは人間を追い抜いて、既に遥か前方を走っている。

 新しいところではコールセンター向け人材派遣を手掛けるキャリアリンク<6070.T>が強いチャートだ。足もとの業績は好調でテクニカル的に一目均衡の前方の雲をうまくかわせるかに注目。また、土木関連で技研ホールディングス<1443.T>が動兆著しくマークしておきたい。M&A戦略に定評があり、PER、PBRともに割負け感が強い。株価200円台は買いに分がありそうだ。

 日程面では、あすは7月の機械受注、7月の第3次産業活動指数、8月の国内企業物価指数、8月の都心オフィス空室率など。海外では、ECB理事会の結果発表とドラギ総裁の記者会見にマーケットの注目が集まる。このほか、8月の米消費者物価指数(CPI)などが焦点となる。(中村潤一)

出所:minkabuPRESS
配信元: minkabuPRESS

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