【IRアナリストレポート】TKP(ティーケーピー)(3479)

\ あなたにピッタリの銘柄がみつかる /

みんかぶプレミアムを無料体験!

プランをみる

最新投稿日時:2019/08/27 10:31 - 「【IRアナリストレポート】TKP(ティーケーピー)(3479)」(みんかぶ株式コラム)

お知らせ

読み込みに失敗しました。

しばらくしてからもう一度お試しください。

重要なお知らせ すべて見る

【IRアナリストレポート】TKP(ティーケーピー)(3479)

著者:鈴木 行生
投稿:2019/08/27 10:31

~空間シェアリングエコノミーで断トツのビジネスモデルを展開~

【ポイント】
・5月末に日本リージャスの買収を完了した。世界トップクラスのレンタルオフィス企業であるRegus(リージャス)の日本におけるマスターフランチャイジーとなった。これで貸会議室に加えて貸しオフィスでもブランド力のある事業展開が可能となった。TKP 250拠点、日本リージャス150拠点の合計400拠点を、今後10年で1500拠点まで拡大しようという戦略がスタートした。画期的な事業展開で成長力は加速しよう。

・買収金額は3.2億ポンド(約450億円)であった。のれん(429億円)は20年で償却するので、年間21.5億円の費用が発生する。日本リージャスはそれを上回る収益力があり、TKPとのシナジーも見込める。よって、3年後の連結営業利益は120億円を超えてこよう。

・時間貸し(会議室)から月貸し(オフィス)へ事業の枠を広げようとしていた。この局面でリージャスの案件が飛び込んできた。すぐに動いて、IWG(リージャス)の創業者でCEOのマーク・ディクソン氏と意気投合し、一気に買収を決めた。ディクソン氏は、TKPの社外取締役にも就任したので、今後の連携は深いものとなろう。

・10月から台湾リージャスを完全子会社化する。台北を中心に14拠点(予定1店を含む)を有するが、これを50拠点に拡大。29億円で買収(のれん償却年間1.5億円)し、3年後に売上高23億円、EBITDA 6億円を目指す。台湾をベースに、アジア各国への拡大を図る。

・新しい中期3ヵ年計画を6月に策定し、8月に見直した。リージャスと連携して、フレキシブルオフィス市場でNo.1のポジションを取ろうという作戦である。働き方改革の進行で、フレキシブルオフィス市場は現在の2000億円が、2030年には6兆円に拡大するという見方が有力である。共同仕入れ、共同出店によって、面としてのシェアを拡大するとともに、フレキシブルオフィスの周辺サービス(コンテンツ)にも事業を広げていく方針である。

・この3次元の事業拡大戦略を図りながら、3年後の2022年2月期に営業利益で124億円(売上高営業利益率15.7%)、EBITDA183億円(同マージン23.1%)を目指す。十分射程内にあろう。国内で圧倒的ポジションを確保するとともに、河野社長の目は海外にも向いている。企業価値は大きく高まる局面にあるので、市場での評価は一段と高まろう。

目 次
1.特色 所有価値から使用価値へ、シェアリングエコノミーを実践
2.強み 真似のできない空間再生で、稼働率向上が高収益を生む
3.大型M&A フレキシブルオフィスの日本リージャスを買収
4.中期経営方針 ビジネスモデルの革新で成長力が加速
5.当面の業績 好調を持続し、ピーク利益の更新続く
5.企業評価 シナジーは明らか、グローバルも視野に

TKP(ティーケーピー) <3479>
企業レーティング
株価
(2019年8月26日)
5630円
時価総額 1869億円
(33.18百万株)
PBR 7.66倍
ROE 12.1%
PER 64.1倍
配当利回り 0.0%
総資産 105552百万円
純資産 24030百万円
自己資本比率 10.4%
BPS 735.3円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2013.2 8102 1129 1222 615 20.6 0
2014.2 10877 1060 1241 198 6.6 0
2015.2 14162 878 701 339 11.3 0
2016.2 17941 2004 1848 935 31.3 0
2017.2 21978 2694 2552 1352 45.2 0
2018.2 28689 3449 3200 2071 64.0 0
2019.2 35523 4289 4053 1893 58.1 0
2020.2(予) 56500 7800 6000 2900 87.9 0
2021.2(予) 70000 10000 9400 4700 143.8 0

(2019.5ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。2015.2期より連結決算、それまでは単独決算。2017年1月に1:100の株式分割、2017年9月に1:7の株式分割を実施。それ以前のEPSは修正ベース。2020.2期は2Qより日本リージャスを含む。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/TKP201908.pdf

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

関連銘柄

銘柄名称 株価 前日比
1,615.0
(04/18)
+115.0
(+7.66%)

みんかぶおすすめ