■8月19日(月)■まだ不安定な状況が続く東京市場

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最新投稿日時:2019/08/19 08:59 - 「■8月19日(月)■まだ不安定な状況が続く東京市場」(堀篤)

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■8月19日(月)■まだ不安定な状況が続く東京市場

著者:堀篤
投稿:2019/08/19 08:59

まだしばらくは20000円から21000円の間を動くと見るのが妥当

 株式市場では、懸念されていたことが次々と現実となっているが、日経平均は20,000円から21,000円のボックス圏をなんとか維持している。先週末には、中国、欧州という2つの不況地域で、経済情勢への危機意識が認識され、なんらかの景気対策が実施される見通しが高まり、世界的に株価は持ち直した。しかし引き続き、市場は不安定だ。
先週半ばまでの動きは、米中問題危機、円高、中国景気の不振という材料が、目まぐるしく市場を襲う、息苦しい展開となっていた。しかし、日経平均は、20400円近辺の「終値ベースでの安値」をどうにかキープする(厳密には3円割れた)ことで、ボックス圏の動きを維持している。
前回、日経平均が安値をつけた6月3日4日の終値は、20411円、20409円だったが、8月15日、終値は20406円で終わり、なんとかほぼ同値の水準で踏みとどまったことで、16日には反発に成功した。この水準を割り込むことが、いかに危険なことなのか、当局も市場参加者も良くわかっているようだ。
20300円近辺を割り込むと、日経平均は一気に19000円程度のゾーンまで下落し、今度はなかなか20000円を回復しない、という展開となる危険性は大きいのだ。しかも、今回は実際に、場中の動きとして8月6日に、20300円は大きく割れている。この時に、なんとか浮上した意味は大きいが、次回もそうなるとは限らない。

 日経平均は、まだしばらくは20000円から21000円の間を動くと見るのが妥当だろう。しかし、確実にマイナス材料は積みあがっており、いずれかの材料の悪化が表面化すれば、日経平均は20000円を割れる局面も考えられる。
 また、今回の相場の特徴は、マザーズ指数などもほぼ同じような動きをしている点だ。多くの場合、日経平均が不安定であれば、マザーズ等の市場へ資金が向かうが、ここしばらくは、TOPIXも日経平均もマザーズ指数も、それほど異なる動きにはなっていない。
 また、市場全体から「テーマ性」も薄れている感があり、市場は全体的に手詰まり感が強い。個別銘柄では、調整が十分とみられるIPO銘柄と、7月決算銘柄に注目すべきだろう。また、半導体関連銘柄は、いずれ大きく反発する可能性があり、下へ突っ込んだ局面で買えるよう、有力銘柄をリストアップしておくべきだろう。
堀篤
日本マネジコ、東京スコットマネジメント代表取締役
配信元: 達人の予想

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