ECBに要注意も、ドル円は“膠着”が基本…?

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最新投稿日時:2019/07/25 11:35 - 「ECBに要注意も、ドル円は“膠着”が基本…?」(武市佳史)

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ECBに要注意も、ドル円は“膠着”が基本…?

著者:武市佳史
投稿:2019/07/25 11:35

◆イベントを控えて… ― 概ね“横ばい”

※ご注意:予想期間は7月26日と表示されていますが、本日(7月25日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


“108円”を割り込む場面も見られましたが、昨日のドル円は概ね“横ばい”での推移でした。
来週のFOMCを控えた“様子見ムード”が強く、「ドル主導の動意」は手控えられた感があります。
一方、ECB理事会を翌日に控えてユーロは揺れ動いており、ユーロ円は「年初来安値を更新」し、「2017年4月以来の安値」をつける場面も見られています。

◆注目はECB理事会 - ただドル円への影響は…?

本日の注目は、何といってもECB理事会です。
このため「ドル主導の動意」は引き続き“手控えられる”可能性が高く、それでいて「ユーロ主導の動意」に“引っ張られる可能性”には注意が必要となります。

今回のECB理事会は「緩和に向けた地ならし」が目的と見られるだけに、「金利は据え置き」「フォワードガイダンスのみ修正」との見方が一般的です。
しかし「サプライズ的な利下げ」「資産買い入れプログラムの再開」が一部で囁かれているように、思惑が割れているのも事実です。
特にECBは「時折、サプライズを好む(例:ドラギ・マジック)」といった傾向も見られますので、予断を許さないところでもあります。

もっとも「ユーロ主導の動意」は“ユーロ売り⇒ドル買い&円買い”or“ユーロ買い⇒その逆”を促す要因であり、「その他の要因(リスク選好/回避等)」が絡まなければ「ドル円への影響は軽微」といった面があるのも事実です。
マーケット期待を上回った際の「ユーロ円120円割れ(ユーロ売り)」や、マーケット期待を下回った際の「ショートカバーによる急変動(ユーロ買い)」には気をつけながらも、本日もドル円は「“膠着”が基本」と見るべきかもしれませんね。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:108.853(+2σ)
上値4:108.605(7/12高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値3:108.474(日足・一目均衡表先行スパン下限、50日移動平均線、+1σ、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:108.373(7/16-17高値、週足・一目均衡表転換線、ピボット1stレジスタンス)
上値1:108.308(7/10~7/18の61.8%戻し、7/23-24高値)
前営業日終値:108.200
下値1:108.114(20日移動平均線)
下値2:108.000(大台、ピボット1stサポート)
下値3:109.945(7/24安値、7/18~7/23の38.2%押し)
下値4:107.826(7/23安値、日足・一目均衡表転換線、ピボット2ndサポート)
下値5:107.691(7/22安値、7/18~7/23の50%押し、-1σ、ピボットローブレイクアウト)

11:45 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想

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