ハウスフリーダム 小島賢二社長インタビュー

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最新投稿日時:2019/07/10 13:30 - 「ハウスフリーダム 小島賢二社長インタビュー」(みんかぶ株式コラム)

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ハウスフリーダム 小島賢二社長インタビュー

地域密着型戦略で過去最高の売上高更新に挑戦する住宅会社!

 地方証券取引所の上場銘柄は、全国的な「知名度」の低さなどから、東証銘柄の陰に隠れてしまいがちだが、そこにはキラリと光る優良な企業が多く存在する。福岡証券取引所の単独上場会社の会(通称:単場会)http://fse.irnavi.minkabu.jp/にもそんな魅力溢れる銘柄がある。この単場会銘柄企業のトップが、自身の言葉でビジネスモデルや成長戦略、経営課題などを語ってくれている。インタビュー記事からは、持続的成長を目指す各社の取り組みが理解でき、思わず応援したくなるほどに熱い意気込みが伝わってくる。4年目となるこの単場会銘柄の特集をご覧になり、ポートフォリオの再検討に役立てていただきたい。

8996:ハウスフリーダム
代表取締役社長 小島賢二氏


 
 九州・関西・中部エリアを中心に事業展開するハウスフリーダム <8996> は、地域密着スタイルの営業基盤を拡充することで業績を伸ばしている。直近決算では過去最高の売上高を更新し、更なる企業成長を目指している。同社の小島賢二社長が、ビジネス展開の特徴や今後の企業戦略について語ってくれた。

【1】貴社の決算状況について伺います。
直近決算における業績をどう分析し、評価されていますか?
また、今後の見通しについてはどのようにお考えですか?

 2018年12月期は、基幹事業である不動産仲介事業において、2017年6月に実施したアイデムホームの買収に伴う事業エリアの拡大と、不動産賃貸事業における小規模賃貸アパートの開発及び販売などの取り組みが計画を上回ったことで、売上高が3期連続の増収となる104.1億円(前期比38.0%増)となりました。これは2017年12月期に達成した75.5億円を上回り、ハウスフリーダム史上過去最高となります。また営業利益以下の各段階利益につきましても前期を大きく上回る結果となりました。

 2019年12月期においては、基幹事業である不動産仲介事業が堅調に推移していることに加えて、新築戸建分譲事業における大規模プロジェクトの販売が好調に進んでおります。今後も、更にエリア内の新築、中古住宅の仲介件数を増加させると共に、これに伴ったリフォーム獲得の拡大などを着実に推進してまいります。しかしながら、消費税の増税問題など、当社グループの事業領域である不動産業界の先行き不透明感などを踏まえて、売上高、営業利益以下の各段階利益につきましては、前期比微減を見込んでおります。

【2】貴社のビジネス展開についてお聞きします。
貴社のビジネスは、不動産仲介事業で培った「情報力」、「相場観」、「顧客基盤」をベースに、関連ビジネスを展開されています。ビジネスにおける貴社ならではの特徴やこだわり、そして新たな事業展開の可能性についてお話しください。

 ご質問にあります通り、当社の基幹事業は「不動産仲介事業」であります。当社の売上構成に占める不動産仲介事業の売上高は約16%となっております。このような事業が基幹事業である理由は、当社の特色である地域密着戦略の要であるからに他なりません。地域密着戦略の強みは、店舗商圏をある程度狭い範囲に限定することで、地域内の不動産情報をあますことなく収集できることにあります。圧倒的な情報力を元に顧客ニーズにあった不動産情報をご提供することで、顧客満足を得られると共に、地域No.1の不動産会社として認知され、更に多くのお客様にご利用いただける好循環が巡るようになります。ここで得られた圧倒的な地域内情報を元に、「新築戸建分譲事業」「建設請負事業」と順番に事業を拡大して、今では6つもの事業を展開しております。まだまだ我々の展開するサービスに対するニーズは多く存在しておりますので、今後も積極的にエリア拡大などを図ってまいりたいと考えております。

【3】経営戦略について伺います。
現在、貴社では中長期的成長に向けた事業展開を継続的に推進されています。特に「事業分野ごとの収益力向上策による既存事業のエリア内シェア拡大」、「展開する6事業のシナジーの発揮」に注力されている状況です。その取り組みについて具体的なご説明をお願いします。また、目標達成に向けた重要課題についてもお聞かせください。

 既存事業の収益力向上に資する取り組みとして、M&Aを活用した「不動産仲介事業」と「新築戸建分譲事業」の中部エリアにおけるエリアとシェア拡大の事例をご紹介させていただきます。2015年に愛知県岡崎市において、土地分譲事業(新築戸建分譲事業)に強みを持つシティーホームを、2017年には名古屋市を中心に新築仲介をメインとした不動産仲介事業を行うアイデムホームをそれぞれ子会社化し、中部エリアへの進出を果たしました。両社の得意分野である、土地分譲事業と新築仲介をそれぞれ強化することで、前期においては、過去最高の成績をおさめることができました。事業エリアが共通する場合でも、得意な事業を相互に理解し展開することで、収益力が向上している良い事例であると感じております。今後は、事業エリアをそれぞれ拡大させながら、中部エリアにおける、エリアとシェア拡大を果たしていくことができるものと考えております。

 また、これらを進めていく中で、最も重要となるのは、実際にそのサービスを提供する「社員」だと考えております。「社員=人」であり、「人」つまり人財こそが最大の企業財産です。社員を経営戦略の実現に貢献できる人財として採用、育成すること、また、会社の将来的な姿を見据え、その時に必要となる人財が持つべき能力を磨き、経営戦略とリンクさせることによって「会社の成長と社員の働きがい向上」という好循環を目指します。人財採用と育成を全社で取り組むべき最重要課題として位置付け、これらを積極的かつ継続的に行うことで、顧客満足向上と収益力強化の両面を達成し、長期的な企業価値の向上に繋げてまいります。

【4】経営のリスクについてお話をお願いします。
貴社のビジネス展開におけるリスクは何でしょうか? また、想定されるリスクがどのように業績に影響するとお考えでしょうか?

 当社の属する住宅・不動産関連事業は、「顧客需要の動向」に大きく影響を受ける傾向にあります。現在は「超低金利」が継続し、景気が回復基調にあることで、住宅需要は底堅く推移し、企業収益も総じて好調な状況が継続しておりますが、不動産価格が年々高騰している点や、消費税増税が迫っていることなど、住宅需要の減退に繋がりかねない事象も見受けられ、当社にとっての大きなリスクとして認識しております。

 しかしながら、このようなリスクが顕在化しても、住宅を購入される方は一定数以上必ずいらっしゃいます。常に、最新の顧客ニーズを収集し、グループ全体で共有すること。また「住みたいと思う場所に」「住んでみたいと思う家を」「お客様の購入できる価格で」ご提供することで、このようなリスクにも対応していけるものと考えております。

【5】最後に、投資家に向けてお話をお願いします。
さまざまなステークホルダーと関わりながら事業展開を推進されている貴社では、投資家に対してどのようなコミットが可能でしょうか? 貴社のコーポレートガバナンスやコンプライアンス、経営理念に絡めた上でお話をいただければ幸いです。

 ハウスフリーダムグループでは、株主の皆様への利益還元を経営上の重要課題と位置付けております。今後も、事業収益をベースに、将来の事業展開や経営環境の変化に対応するための内部留保金の確保と、株主還元などとのバランスを考慮した配当政策を継続してまいります。

 経営理念として、「我々は、住宅産業を通じて価値創造し、人々に夢と希望の創出を永続することが、社会貢献であり、企業としての宿命であると考える。」を揚げ、地域社会に貢献し、お客様と共に栄える企業へ成長するとともに「お客様に選ばれる満足度No.1の住宅会社」を目指していく所存です。

 現在では、関西、九州及び中部エリアで24拠点を展開し、地域密着スタイルの営業基盤の拡充が着実に進んでおります。グループ全体で、不動産仲介、新築戸建分譲、建設請負、損害保険代理、不動産賃貸、介護の6つの事業を展開し、このシナジーを発揮することで、お客様が一生涯にわたり安心して生活できる「住環境」をご提供していきたいと考えております。

【自社アピール】
 ハウスフリーダムグループは、設立以来、住宅・不動産業界において、過去の慣習にとらわれずに新しい経営スタイルを確立すべく事業運営を行ってまいりました。「住宅購入という、お客様の一生に一度のイベントに立ち会えることの幸せ」、このことは我々にとって、何よりの喜びと誇りであります。

 当社の社訓は「挑戦こそ進歩であり、広がる未来への入り口である」です。地域密着を掲げ、たくさんのお客様の「夢と理想を叶える」ため、不動産仲介事業からリフォーム事業まで「住まいのことならハウスフリーダム」と自信を持ってお応えできるよう、従業員一同全力を尽くして挑戦していく所存です。今後も投資家の皆様に魅力を感じていただけるような企業を目指してまいりますので、これからの当社にご期待をいただき、ご指導、ご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

●資料請求・問い合わせ先
株式会社ハウスフリーダム 人事総務部
〒580-0043 大阪府松原市阿保四丁目1番34号
TEL:072-336-0503 FAX:072-337-7781
https://www.housefreedom.co.jp/

配信元: みんかぶ株式コラム

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