【IRアナリストレポート】TKP(ティーケーピー)(3479)

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最新投稿日時:2019/05/16 12:37 - 「【IRアナリストレポート】TKP(ティーケーピー)(3479)」(みんかぶ株式コラム)

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【IRアナリストレポート】TKP(ティーケーピー)(3479)

著者:鈴木 行生
投稿:2019/05/16 12:37

~空間シェアリングエコノミーで断トツのビジネスモデルを展開~

【ポイント】
・4月に日本リージャスの買収を契約した。世界トップクラスのレンタルオフィス企業であるRegus(リージャス)の日本におけるマスターフランチャイジーとなった。これで貸会議室に加えて貸しオフィスでもブランド力のある事業展開が可能となった。TKP 250拠点、日本リージャス150拠点の合計400拠点を、今後10年で1500拠点まで拡大しようという戦略である。画期的な事業展開で成長力は加速しよう。

・買収金額は3.2億ポンド(約460億円)である。のれんを20年で償却すると、年間22億円程度の費用が発生と推定する。日本リージャスはそれを上回る収益力があり、TKPとのシナジーも見込める。よって、3年後の連結営業利益では100億円が視野に入ってこよう。

・河野社長は、昨年から仕入れのチャンスが来たとみていた。大型の新築ビルの供給が増えている。企業が新しいオフィスに移ると、既存のビルが空室になる。そこを大規模に借りて活用する。同時に、新しいビルでも会議室を共有したいというニーズは高まっている。

・時間貸し(会議室)から月貸し(オフィス)へ事業の枠を広げようとしていた。この局面でリージャスの案件が飛び込んできた。すぐに動いて、IWG(リージャス)の創業者でCEOのマーク・ディクソン氏と意気投合し、一気に買収を決めた。ディクソン氏は、TKPの取締役にも就任する予定なので、今後の連携は深いものとなろう。

・TKP発展の第1フェーズは、貸会議室をコアにした自立的発展で、ガーデンシティPREMIUMの高付加価値戦略は継続していこう。第2フェーズは、貸会議室をコアとしながら、周辺業務に展開して、外部に依存していたサービスを内製化してきた。アパホテルのFCは今後とも拡大が見込めよう。企業研修を軸とするリゾート型のレクトーレは地方のホテルと連携する動きも始まっている。

・第3フェーズでは、貸会議室からレンタルオフィス、コワーキングスペースへ、空間再生のドメインが大きく広がることになろう。日本リージャス買収後の財務数値については1Q決算で明らかになろう。中期計画も見直される。財務戦略も含めて、今後の成長力の高まりに大いに注目したい。

目 次
1.特色 所有価値から使用価値へ、シェアリングエコノミーを実践
2.強み 真似のできない空間再生で、稼働率向上が高収益を生む
3.中期経営方針 事業の広がりと高付加価値化の推進で成長力は加速
4.ビジネスモデルの革新 日本リージャスのM&Aによる新たな展開
5.当面の業績 好調を持続し、ピーク利益の更新続く
5.企業評価 まだ成長前期、これから第3フェーズへ

TKP(ティーケーピー) <3479>
企業レーティング
株価
(2019年5月15日)
4855円
時価総額 1610億円
(33.17百万株)
PBR 14.8倍
ROE 30.0%
PER 41.7倍
配当利回り 0.0%
総資産 51066百万円
純資産 10763百万円
自己資本比率 21.0%
BPS 327.5円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2013.2 8102 1129 1222 615 20.6 0
2014.2 10877 1060 1241 198 6.6 0
2015.2 14162 878 701 339 11.3 0
2016.2 17941 2004 1848 935 31.3 0
2017.2 21978 2694 2552 1352 45.2 0
2018.2 28689 3449 3200 2071 64.0 0
2019.2 35523 4289 4053 1893 58.1 0
2020.2(予) 55000 6800 6300 3800 116.5 0
2021.2(予) 69000 8500 8000 4800 147.2 0

(2019.2ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。2015.2期より連結決算、それまでは単独決算。2017年1月に1:100の株式分割、2017年9月に1:7の株式分割を実施。それ以前のEPSは修正ベース。2020.2期は日本リージャスのM&Aを含む。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/TKP201905.pdf
 

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

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