【IRアナリストレポート】イワキ(8095)

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最新投稿日時:2019/05/10 14:34 - 「【IRアナリストレポート】イワキ(8095)」(みんかぶ株式コラム)

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【IRアナリストレポート】イワキ(8095)

著者:鈴木 行生
投稿:2019/05/10 14:34

~ROIC経営で事業を再構築、収益力の改善が大きく前進~

【ポイント】
・2019年11月期1Qの業績は好調であった。前期からの路線を継続しているが、次第に新規分野が寄与度を高めている。新人事制度の下で人件費は増えているが、人材育成やボトムアップの新事業開拓にも取り組んでいる。

・10年間の中長期ビジョンの下で、今期は4年目に入っているが、3ヵ年の中期計画は2回目のローリングとなった。中計を前倒しで達成しており、経営は極めて順調である。過去2年に続き、今期も営業利益でピーク更新が見込めよう。

・昨年4月の薬価改定で、得意とする外皮用ジェネリック医薬品が、なくてはならない基礎的医薬品に認定されて、薬価が約3倍となった。有機EL用の素材も伸びている。化学品の収益性も半導体や電子部品向けに改善している。日立化成から事業を譲受したプリント配線板用薬品事業も貢献が高まってこよう。

・岩城社長をリーダーに果敢に「策揃え」(独自の差別化戦略)を実行中で、2025年11月期に売上高1000億円、ROIC(投下資本利益率)10%を目標とする。今回の中期3カ年計画では、2021年11月期に売上高700億円、営業利益28億円、ROIC 8.0%以上を目指す。ROIC10%は、試算すると営業利益50億円で達成できよう。現在その路線を走っている。

・イワキは医薬・FC(ファインケミカル)、HBC(ヘルス&ビューティケア)、化学品(表面処理薬品)、食品の4つの事業分野を主力とするが、今後の業績拡大では、1)抗がん剤向けなどの高活性原薬や中間体など、API(有効成分)分野の強化、2)医薬品原料の合成技術の応用も含めた高純度の電子材料や、パワー半導体分野での新しい表面処理薬品、3)シルバー世代に強みを持つ通販化粧品分野などがリード役となろう。

・付加価値の高い分野を目指し、商社機能から製造機能へのシフトを進めている。現在の製造比率30%を40%に高めていく方針である。そのための設備投資や事業投資も活発化させている。ROIC経営の実践を通して、収益性は好転しているので、PBRも早晩1.0倍に戻そう。そこからが次のスタートである。企業価値の創造に向けて、強みを活かす新製品の開発、不採算事業の改革など、一段の戦略的実行が効果を上げてこよう。

目 次
1.特色 医薬品、医薬品原料、化学品で製造機能を強化
2.強み ジェネリック医薬品及び原料が大きな収益源
3.中期経営計画 10年ビジョンVision“i-111”でROICベースの収益力向上を目指す
4.当面の業績 電子デバイス向け化学めっき分野の貢献でピーク利益更新へ
5.企業評価 収益力向上の道筋が見えてきた

イワキ <8095>
企業レーティング B
株価
(2019年5月9日)
444円
時価総額 153億円
(34.51百万株)
PBR 0.75倍
ROE 8.3%
PER 9.0倍
配当利回り 2.5%
総資本 41077百万円
純資産 19291百万円
自己資本比率 46.9%
BPS 593.3円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2009.11 47947 300 87 -118 -4.9 6.0
2010.11 50412 494 635 371 15.5 6.0
2011.11 53797 1215 1316 1619 53.9 7.0
2012.11 51953 1126 1292 728 21.6 6.0
2013.11 52465 1007 1144 744 22.0 6.0
2014.11 54145 890 962 496 14.7 7.5
2015.11 55422 559 694 -143 -4.3 6.0
2016.11 55121 977 1071 8 0.3 6.0
2017.11 57387 1571 1778 1241 37.9 7.5
2018.11 60083 1849 2000 1414 43.8 10.5
2019.11(予) 63000 2100 2100 1600 49.3 11.0
2020.11(予) 66000 2500 2500 1850 57.0 13.0

(2019.2ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。2011.11期はメルテックス合併記念配1円、2014.11期は創業100周年記念配1.5円を含む。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/iwaki201905.pdf
 

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

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