【IRアナリストレポート】ワッツ(2735)

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最新投稿日時:2019/05/08 12:48 - 「【IRアナリストレポート】ワッツ(2735)」(みんかぶ株式コラム)

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【IRアナリストレポート】ワッツ(2735)

著者:鈴木 行生
投稿:2019/05/08 12:48

~ワッツブランドの本格展開に続き、次なる事業再構築へ~

【ポイント】
・今期の会社計画が下方修正された。100円ショップ事業は堅調ながら、ファッション雑貨事業が低調なことによる。デンマークのライフスタイル雑貨 ソストレーネ・グレーネは、主力店の減損を行いつつ、売れ筋商品の安定供給に注力している。輸入雑貨卸のあまのは11月に事業から撤退すると決断した。

・主力の100円ショップ業界は厳しさが増している。いかに差別化を図るかが問われており、同質化すると下位は不利になる。ワッツはここからいかに個性を出していくか。ワッツブランド店の拡大、高額商品(200~1000円)の取り扱い、ディスカウントショップ リアルとのコラボ、キャッシュレスへの対応など、手は打っているがまだ道半ばである。

・ワッツブランドは、テナント型がWatts、委託販売型がWatts withとして新たに展開する。2月末現在、テナント型が178店、委託販売型が301店、合計479店(全体の4割)がワッツブランドとなった。今後も年100店ペースで拡大が続こう。

・収益動向をみると、ワッツブランドは順調であるが、既存店において、人件費や家賃の上昇が負担となっている。このコストアップをいかに克服していくか。出退店を見極めて、従来よりも厳しい基準で早めに手を打って、収益性を確保していく必要がある。

・海外ビジネスは黒字化しつつある。海外向け卸売りが増加しており、海外売上比率は全社の5%を超えてきたが、アジアや中南米にさらなる広がりが見込める。早期の海外売上比率10%を目指しているが、この比率の向上と共に利益貢献も高まってこよう。

・①国内100円ショップ、②海外均一ショップの小売・卸売、③国内ファッション雑貨の三位一体経営を目指しているが、ファッション雑貨はまだ課題を残している。

・100円ショップで、次なるイノベーションが求められる。小回りのきく店舗展開に優位性はあるが、加えてディスカウントショップ リアルの活用で、おもしろい展開が始まっている。この成否が注目される。来2020年8月期は増益に転換できようが、業績の回復テンポは当面の構造改革に依存するので、その動きに注目したい。

目 次
1.特色 規模では業界4位ながら、低コスト経営で小回りがきく存在
2.強み 迅速な出退店と独自の店舗オペレーションで収益力を発揮
3.中期計画 ワッツブランドによる店舗フォーマットの転換が進展
4.当面の業績 ファッション雑貨事業が負担に
5.企業評価 収益源の多様化に挑戦中

ワッツ <2735>
企業レーティング
株価
(2019年5月7日)
680円
時価総額 95億円
(13.96百万株)
PBR 0.92倍
ROE 2.7%
PER 33.7倍
配当利回り 2.2%
総資本 19834百万円
純資産 9888百万円
自己資本比率 51.3%
BPS 738.0円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2010.8 34634 1325 1542 726 58.7 10.0
2011.8 38188 1817 1985 1018 81.9 12.5
2012.8 40759 2056 2055 1177 93.3 15.0
2013.8 41725 2074 2075 1123 88.6 17.0
2014.8 43573 1784 1799 948 70.0 17.0
2015.8 44462 1257 1263 700 51.7 17.0
2016.8 46176 1205 1193 718 53.0 15.0
2017.8 47494 1209 1272 839 62.0 15.0
2018.8 49444 975 1037 633 46.8 15.0
2019.8(予) 52000 920 880 270 20.2 15.0
2020.8(予) 53500 1000 960 600 44.8 15.0

(2019.2ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。2013年3月1日で1:2の株式分割。それ以前のEPS、配当は修正ベース。2013.8期、2014.8期の配当は、東証2部、1部への変更記念配2円、2015.8期の配当は創業20周年の記念配2円を含む。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/waltutu201904.pdf
 

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

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