欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、根強い米経済の減速懸念などで円買い再開も

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最新投稿日時:2019/03/26 17:25 - 「欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、根強い米経済の減速懸念などで円買い再開も」(フィスコ)

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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、根強い米経済の減速懸念などで円買い再開も

配信元:フィスコ
投稿:2019/03/26 17:25
26日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想したい。株高基調が続けば円売りに振れやすいが、米国経済の減速懸念は根強く残る見通し。今晩発表される米国の住宅関連や消費者信頼感などの経済指標が低調となれば円買いが再開しそうだ。

前日の海外市場では、ドイツの3月IFO企業景況感指数が予想外に上昇し、ユーロ・円の反発を背景にドル・円は買い戻しで110円台を回復する場面もあった。ただ、その後の米国の2月シカゴ連銀全米活動指数は予想をやや上振れたものの、2カ月連続マイナスとなり、米10年債利回りの低下を手がかりに109円台で引けた。本日のアジア市場で日経平均株価が前日の大幅安から反発し、節目の2万1千円を回復したことでドル・円は一時110円20銭台まで浮揚したが、上値は重い。中国や欧米をはじめ世界経済の減速懸念は根強く意識され、円買いに振れやすい地合いに変わりはない。

今晩も引き続き世界的な景気減速をテーマに、米国の2月住宅着工件数や3月消費者信頼感指数の発表が材料視される。消費者信頼感は2月を小幅に上回り、反発が続くと予想され、足元のドル売りを弱めよう。ただ、米10年債利回りは2017年12月の水準まで軟化し、景気の先行き不透明感からなお低下余地がある。また、足元で上げ渋るドル指数を見る限り、強い手がかりがないとドルの上昇は困難とみられる。一方、トランプ米大統領は25日、ゴラン高原のイスラエル主権を正式に認める文書にサインしており、今後の中東情勢の混乱を想定した地政学リスクの円買い思惑も残る。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・19:30 エバンス米シカゴ連銀総裁質疑応答(香港)
・21:30 米・2月住宅着工件数(予想:121.0万戸、1月:123.0万戸)
・21:30 米・2月住宅建設許可件数(予想:130.5万戸、1月:131.7万戸)
・22:00 米・1月FHFA住宅価格指数(前月比予想:+0.4%、12月:+0.3%)
・22:00 米・1月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数(前年比予想:+3.80%、12月:+4.18%)
・23:00 米・3月消費者信頼感指数(予想:132.5、2月:131.4)
・23:00 米・3月リッチモンド連銀製造業景況指数(予想:10、2月:16)
・02:00 米財務省2年債入札(400億ドル)
・04:05 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁が討論会参加(インフレ関連)


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