「下がらない」とはいわないが、「オーバーシュート」の可能性大…!?

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最新投稿日時:2019/03/25 11:33 - 「「下がらない」とはいわないが、「オーバーシュート」の可能性大…!?」(武市佳史)

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「下がらない」とはいわないが、「オーバーシュート」の可能性大…!?

著者:武市佳史
投稿:2019/03/25 11:33

◆“リスク回避⇒円買い”台頭 - 110円の大台割れ

※ご注意:予想期間は3月26日と表示されていますが、本日(3月25日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


拮抗していたしていたバランスが、いきなり崩れました。

独製造業PMIは急低下(44.7)し、独10年物国債利回りは2016年10月以来のマイナスを記録しました。
これに米製造業/サービス業PMIまで事前予想を下回った(52.5/54.8)ことで、欧州経済の減速懸念のみならず、一気に世界経済の減速懸念へと拡大しました。
株安・債券高(金利安)が加速する中、ドル円は“110円の大台”を一気に割り込んでいます。

◆「予断を許さなくなった」は否めないが…?

懸念された“リスク回避⇒円買い”が台頭した格好ですので、予断を許さなくなったは否めないところがあります。
また金利面から見た円売り圧力も低下していますので、これがドル円・クロス円の上値を押さえつけそうな印象も見え隠れするところです。

ただしテクニカル的には“すでに往き過ぎ”の領域に到達しており、「ここからは下がらない」とはいわないものの、仮にそうなっても「オーバーシュート」と捉えられる可能性はそう低くなさそうに感じます。
もう一つ、長らく懸念された“トランプ大統領のロシア疑惑”が「共謀証拠は見つからなかった」と伝わっています。
直近がテーマ化していたわけではないだけに「どこまで影響するかは微妙」といわざるを得ませんが、少なくとも「リスク回避要因がひとつ剥落」、場合によっては「巻き戻し要因になり得る」と考えることは可能といえます。

◆ただ比較論上、「米国は強い」は変わらない

“ハト派⇒ドル売り”が一巡した直後の“リスク回避⇒円買い”ですので、動きは“かなり派手”です。
それでも金利・景気の双方から見ると、比較論的に「米国は強い」は変わっておりません。
もちろん“それが全て”ではありませんが、すでに“いいところ”まで来た…?
見方を外していますので「いったん様子見」はもう一日継続としますが、「大きくは下がらない」を基本に組み立てたいところです。
下値メドとなるのは“週足・一目均衡表先行スパン下限(本日は109.683円)”か…?
それとも“日足・一目均衡表先行スパン下限(同109.397円)”まで見ておくべきか…?

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:110.626(-1σ、ピボット1sレジスタンス)
上値4:110.564(3/15~3/22の38.2%戻し、月足・一目均衡表先行スパン上限)
上値3:110.422(50日移動平均線)
上値2:110.316(週足・一目均衡表転換線)
上値1:110.060(-2σ、月足・一目均衡表基準線、大台)
前営業日終値:109.916(日足・一目均衡表先行スパン上限)
下値1:109.818(週足・一目均衡表基準線、月足・一目均衡表転換線)
下値2:109.735(2/11安値、3/22安値、週足・一目均衡表先行スパン下限)
下値3:109.559(2/6安値)
下値4:109.432(2/4安値、日足・一目均衡表先行スパン下限、※1/3~3/5の38.2%押し、ピボット1stサポート)
下値5:109.000(大台、ピボット2ndサポート)

※1/3安値をReuters/Bloomberg安値の104.90円水準で設定


注:ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

11:47 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想

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