遅れ咲きのバイオ株、材料発表で再び高値圏目指す
時価総額:223.27億円
PER:0.00倍
PBR:3.99倍
がん領域に特化した創薬ベンチャーでミセル化ナノ粒子技術によるがん新薬の開発を行っている。先日、遺伝子治療薬「VB-111」の学会発表を好感して急動意。パクリタキセル内包高分子ミセルの論文掲載によっても出来高を集めた。
業績面においては未だ赤字解消に至っておらず、今期も増収減益と改善待ちだが赤字幅は大幅に改善傾向にある。臨床開発や研究費の費用計上が重しとなるが上記遺伝子治療薬「VB-111」のライセンス収入などが売上高を押し上げた。なお、遺伝子治療薬VB-111は、導入先のVBL社により、米国を中心とした開発が進んでおり、卵巣がんを対象とした第III相試験も進んでいる。
株価は先週から動意づいて上下に激しい値動きとなっている中、昨日VBL社によれば上記の遺伝子治療薬「VB-111」について卵巣腫瘍に対する強力で持続的な反応を誘導する可能性があるデータが確認されたとの発表があった。東証での適時開示はなされていないものの、期待度の大きい新薬のパイプライン進展を好感して強気資金が集まりそうだ。