日銀追加緩和なしで、ドル円111円台後半で失速。

マーケットコンディション

先週末のドル円は、111.68円で始まると、東京時間、日経平均株価の上昇などを受け仲値ごろ、111.90円まで上昇。日銀金融政策決定会合では、フォワードガイダンスに変更はなく、追加緩和期待が後退。また、「北朝鮮が米国との非核化協議の停止を検討」との報道が伝わると111.48円まで下落し、その後は111.60円前後で小動き。ロンドン時間、黒田日銀総裁の定例記者会見では、特段のサプライズはなく111.60円前後で推移。NY時間、3月 ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想10.0に対し3.7、2月 鉱工業生産が予想0.4％に対して0.1％と下振れると、111.38円まで下落。その後、3月 ミシガン大学消費者態度指数が予想95.3に対し97.8と上振れたが、買戻しは鈍く111.48円でクローズをむかえた。

日銀追加緩和なしで、ドル円111円台後半で失速。

薄い期待となっていた、日銀の追加緩和はなかった。
昨日の安値111.38円は、110.78円-111.90円の50％押し・111.00円-111.90円の61.8％押し111.34円レベルで、止まった感じである。底堅いという見方もあるが、北朝鮮問題・米国経済のリセッションなど、売り要因も膨らみ始めており、要注意というところか。