今週の日経平均は、日銀会合0回答から金融緩和催促売り予想の三角ボックス相場継続(日経平均予想値21000円~21560円)
日経上値切り下げ型より、上値:21560円(26週MA)、下値21000円の三角ボックス相場展開を予想。
※先週のボックス相場上限値もドンピシャで当たっている為、予想通りの展開が続いている。
<日経平均戦略>
また、材料不足より方向性に欠ける動きから、上値追いの理由が無い事から下値の窓埋め(21145円)までの下落が本線とみる。
戦略:ボックス相場上限では売り、押し目買いのスタンス
<個別株戦略>
個別株相場は、年度末が近い事から仕手系銘柄の上昇はよくある相場タイミング。
<マクロ経済>
【先週の材料】
●ブレクジット延期→目先安心材料
×日銀0回答→円高/株安要因
▲東証一部条件変更(3割カット)→小型銀行株売りに繋がる(東証1部基準:時価総額20億→150億へ引き上げ案)
▲3月末に、パーゼル3発動の可能性?(一部では、中小銀行破綻ラッシュの可能性と言われている)
先々週の欧州ECBのドラギ議長の利上げ→急遽金融緩和策にサプライズしたが、
日本も緩和策を期待されるも、これ以上の金利誘導は自滅となる為、
所謂、量的緩和しか策はなかったが日銀政策決定会合では現状維持の0回答であった。
既に、金融緩和の限界値は来ており、これ以上の緩和策は無意味という声も多い。
目先の株価下支えくらいしか効力はないと予想される。
<ドイツのCS債権バブルが時限爆弾にも?!>
今週も、世界の金融株、特に世界の銀行株を中心にチェックしておきたい。
ドイツ銀行のCDS債権が7500兆円を超えてきており、どこかの債権が崩れると連鎖的に崩れる可能性有。
世界の主要銀行株の動き次第で、今後の世界株動向が読みとれるのが相場。
<銀行安全基準制度>
また、参考情報コラムとして、3月から導入予定されている3大メガバンク+証券会社の世界銀行規制のパーゼルⅢの情報を掲載しておく。
これがキッカケとなり、銀行株に悪影響を及ぼす可能性も否定できないので。
<バーゼルⅢとは?>
主要国の金融監督当局で構成するバーゼル銀行監督委員会が2010年9月に公表した、
国際的に業務を展開する銀行の健全性を維持するための新たな自己資本規制。
銀行の債権者向けリスク低下を目的とした、自己資本比率に関する「バーゼル合意(BIS規制)」がメインである。
※BISとは、世界銀行の一つ「国際決済銀行」の事で、世界の中央銀行をメンバーとする組織。
BIS規制の内容を見直し金融機関のリスクをより反映させた「バーゼル2(新BIS規制)」(2004年)に次ぐ新たな規制強化策である。
バーゼルⅢは、国際的業務展開する銀行の“自己資本の質と量の見直し”が柱で、普通株と内部留保などからなる「中核的自己資本(Tier1)」を、
投資や融資による損失の恐れがある「リスク資産」に対して、一定割合以上持つように義務づけている。
具体的には、業績悪化時に配当を減らせる普通株と、過去の利益の蓄積である内部留保が主体の「中核的自己資本(Tier1)」の比率を、
実質7.0%以上とすることが求められている。2012年末から段階的に導入が始まり、2019年3月31日から全面的に適用される予定。