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最新投稿日時:2019/02/22 12:57 - 「【要確認】米株市場の異常な強さと来週の日経平均について◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆」(加藤あきら)

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【要確認】米株市場の異常な強さと来週の日経平均について◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

著者:加藤あきら
投稿:2019/02/22 12:57

【2/22】米株市場の異常な強さと来週の日経平均について

ここまで相場アノマリーの〈節分天井〉になるのでは?といった大方の予想に反し、2月は8日のSQ通過後から一転して強い相場づきとなっている。

おそらく多くの投資家にとっては、予想外の嬉しい悲鳴とともに先行する米国市場に続けと強気相場を謳歌していると思われる。

足元の市場物色をみても、休養十分なバイオ株で材料乱舞、これ以外にも「5G」や「AI」などお馴染みのテーマで急騰する銘柄が続出し、年初来高値水準にある相場に華を添えている。

始まりは先物主導の買い戻しとみられるが、昨年末からの戻りを試す過程で短期筋の強気資金流入も加わった。

主力大型株・新興中小型株問わず軽快に新値足をとる動きに、市場センチメントは改善傾向にある。

昨年末の総悲観に陥った相場で被った傷は癒され、これからの相場に期待して上値を皮算用する投資家も増えているのではなかろうか。

上昇相場を後押しした要因として、まず「米国市場の異常な強さ」に対して異論を挟む市場関係者はいないだろう。

昨年末の12/25クリスマスに米国のトランプ大統領が「とてつもない買い好機」と発言したことは、今になって振り返ると市場が強気転換する“買いシグナル”であったことは疑いない。

その後は誰もが知るように、米FRBのパウエル議長が金融政策をこれまでの引き締め路線から緩和する発言をし、これがマーケットフレンドリーと受け止められて市場は“リスクオン”のスイッチを入れた。

米国市場ではNYダウが安値21712.53ドルから高値25986.20ドルまで「4273.67ドル」の値幅で戻っており、10/3高値の26951.81ドルに対しては81.56%戻しとほぼ全値戻しが見える水準までの回復を遂げている。

道中では米中通商協議の進展期待、3/1の合意期限延期の思惑といった紆余曲折もありながらしっかりと回復の道を歩み、中国の上海総合指数も出遅れ鮮明ながら着々と回復してきている。

各市場の指数における高安でパフォーマンスを比べると、米国NYダウが19.68%、中国上海総合指数が12.04%、わが日経平均は13.74%と米国が突出していることが分かる。

この異常なまでの強さと楽観はさすが米国市場と賞賛したくなるが、この強さがいつまで続くのかを見定めなければならない時期が近づいてきた。

先ほども述べたように、米国市場の戻りはすでに81.56%に及んでいることから、このまま全値戻しを期待する向きは当然多いわけだが、一方では高値警戒感が出てくることにも違和感はないだろう。

ここまでくると、戻り余地が限られてきただけに単純な楽観論だけでは上値を伸ばせないと思われるが、2018年1月の高値「26616.71ドル」と10月の高値「26951.81ドル」、そして今回の高値をどこにつけるのかを考えないわけにはいかない。

もし仮に、足元の高値「25986.20ドル」から10月高値の「26951.81ドル」に届かず押し返されるようなことになれば、1月・10月・今回でチャート形状が三尊形成となる可能性が出てきてしまうからである。

では、日経平均は戻り半ばのところでここから腰折れしてしまうのかというと、そうではないと考えられる。

弊社在籍のアナリスト「まんもす藤井。」はテクニカルの一目均衡表に精通し、『波動論』『時間論』『値幅論』から現状の強気相場を分析した。

とくに今週2/21に書き下ろした記事では来週以降の相場および日経平均のゆくえを大胆予想しており、贔屓目なしに一読の価値があるだろう。

ここで少し内容をご紹介したい。これによると、

『まずは日経平均の上値観測ですが目先は1/4の安値19241円を起点とした時に、最大に調整した値幅は2/5の20981円から2/8の20315円の666円です。(本日2/21時点)

この666円の調整値幅を拡大する値幅が直近高値から出ない限りは戻りを試す相場のリズムが続くと考えられます。

まずはポイントとなる水準は昨年の10/2の高値24448円と12/26の安値18948円の半値水準の21698円です。

この水準を越えれば更なる先高感に・・・』と続いている。

詳細はあすなろ投資顧問サイト内にて、2/21の記事『一目均衡表の長森先生と激論、これから上がる銘柄とは』を確認していただきたい。

今週は週間通して堅調と言える相場であったが、日経平均の水準もさることながら売買代金が多少なりとも増加したところに目を向けておきたい。

戻り待ちの売りも多かったとみられるが、それを吸収するだけの買い需要があったということは相場の強弱感を感じ取る上で重要なポイントであろう。

来週の米中通商協議の合意期限や2回目の米朝首脳会談といったイベントを消化し、これまで1日に2兆円を超えるか超えないかの低調だった売買代金が膨らんでくるようであれば、上記の藤井が語る日経平均21698円をトライ、あるいは力強い上抜けも期待できることだろう。


執筆:加藤あきら
配信元: 達人の予想

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