【IRアナリストレポート】ワッツ(2735)

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最新投稿日時:2019/01/29 19:50 - 「【IRアナリストレポート】ワッツ(2735)」(みんかぶ株式コラム)

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【IRアナリストレポート】ワッツ(2735)

著者:鈴木 行生
投稿:2019/01/29 19:50

~ワッツブランドの本格展開に続いて、次なる事業再構築へ~

【ポイント】
・100円ショップ業界は厳しさが増している。いかに差別化を図るかが問われており、同質化すると下位は不利になる。ワッツはここからいかに個性を出していくか。手は打っているが、まだ道半ばである。

・4年前に開始した‘ワッツ’ブランドの100円ショップは、白を基調にしたきれいな店で、2018年11月末で467店と全体の約4割を占めており、低コストで展開できるWatts with(ワッツウィズ)ブランドがピッチを上げている。ワッツブランドの新規出店は続くが、これからは選別的な展開となろう。

・得意とする委託販売は、小口ながら一定の収益性は確保できる。一方、新規のワッツ店はその地域での認知度という点で、立ち上がりにやや時間を要する。ワッツ小田原ダイナシティウエスト店やワッツ宝塚中山ダイエー店はうまく立ち上がったが、今後とも大型店の成否がカギを握ろう。

・収益の動向をみると、ワッツブランドは順調であるが、既存店において、人件費や家賃の上昇が負担となっている。このコストアップをいかに克服していくか。出退店を見極めて、従来よりも厳しい基準で早めに手を打って、収益性を確保していく必要がある。

・海外ビジネスは黒字化しつつある。海外向け卸売りが増加しており、海外売上比率は全社の6%を超えてこよう。心地よい生活を提案する雑貨店、ブォーナ・ビィータは赤字が縮小しているが、まだ手を打つ必要がある。デンマークのソストレーネ・グレーネと組んで、北欧雑貨のスペシャリティストアに参入しているが、全体では、MD(商品政策)など日本に合った調整がさらに必要で、収益的には先行投資期にある。

・100円ショップでいかに差別化を発揮していくか。次なるイノベーションが求められる。小回りのきく店舗展開に優位性はあるが、それでも人件費、家賃などのコスト負担が吸収できない店舗は早めに退店することになろう。ディスカウントショップ「リアル」の活用では、おもしろい展開が始まっている。成否はこれからで、今後のマネジメントが注目される。今2019年8月期は増益に転換できようが、次なる構造改革に注目したい。

目 次
1.特色 規模では業界4位ながら、低コスト経営で小回りがきく存在
2.強み 迅速な出退店と独自の店舗オペレーションで収益力を発揮
3.中期計画 ワッツブランドによる店舗フォーマットの転換が進展
4.当面の業績 人材確保、店舗運営費の上昇が負担に
5.企業評価 収益源の多様化に挑戦中

ワッツ <2735>
企業レーティング
時価総額 101億円
(13.96百万株)
PBR 0.95倍
ROE 6.3%
PER 15.0倍
配当利回り 2.1%
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2010.8 34634 1325 1542 726 58.7 10.0
2011.8 38188 1817 1985 1018 81.9 12.5
2012.8 40759 2056 2055 1177 93.3 15.0
2013.8 41725 2074 2075 1123 88.6 17.0
2014.8 43573 1784 1799 948 70.0 17.0
2015.8 44462 1257 1263 700 51.7 17.0
2016.8 46176 1205 1193 718 53.0 15.0
2017.8 47494 1209 1272 839 62.0 15.0
2018.8 49444 975 1037 633 46.8 15.0
2019.8(予) 52000 1080 1110 650 48.5 15.0
2020.8(予) 54000 1200 1240 730 54.5 15.0

(2018.11ベース)

総資本 20879百万円 純資産 9978百万円 自己資本比率 48.8% BPS 760.5円

(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。2013年3月1日で1:2の株式分割。それ以前のEPS、配当は修正ベース。2013.8期、2014.8期の配当は、東証2部、1部への変更記念配2円、2015.8期の配当は創業20周年の記念配2円を含む。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/waltutu201901.pdf
 

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

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