堀田丸正 Research Memo(1):黒字定着に向け、収益構造の転換が課題

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最新投稿日時:2018/12/20 15:01 - 「堀田丸正 Research Memo(1):黒字定着に向け、収益構造の転換が課題」(フィスコ)

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堀田丸正 Research Memo(1):黒字定着に向け、収益構造の転換が課題

配信元:フィスコ
投稿:2018/12/20 15:01
■要約

堀田丸正<8105>は、創業157年の歴史を有する繊維製品・宝飾品等の製造・卸売販売会社である。近年、業績は低迷を続けてきたが、2017年6月よりRIZAPグループ<2928>の子会社となって自己資本を増強し、売上・利益の増加と安定成長のために構造改革に取り組んでいる。

1. 2019年3月期第2四半期は減収減益決算
2019年3月期第2四半期累計期間では、和装事業、寝装事業は減収ながら構造改革の効果で増益を達成した。他方、コア事業の意匠撚糸事業では撚糸事業自体は好調だったが、OEM事業(相手先の発注品の、相手先ブランドの形を取った生産)の悪化で減益となった。また、洋装事業は在庫圧縮に伴い損失を計上し、会社全体の業績を押し下げた。以上から、売上高3,215百万円(前年同期比15.0%減)、営業損失84百万円(前年同期は27百万円の利益)を計上した。自己資本比率は76.5%、流動比率も398.4%と安全性指標は高いものの、収益力の強化が大きな課題である。

2. 2019年3月期通期では減収増益を予想
2019年3月期通期の連結業績について、同社は期初の業績予想を維持し、売上高7,346百万円(前期比4.6%減)、営業利益100百万円(同46.4%増)を予想する。事業ポートフォリオの再構築を推進し、成長が見込める収益事業を強化することで、安定的な利益確保を目指す考えだ。洋装事業については、在庫圧縮の進展により黒字転換を見込んでいる。冬物衣料のコートやジャケットなどは単価が高く、下期に売上高・利益が伸びる傾向にあることから、同社では予想業績の達成は可能と見る。また、配当性向20%を基本方針とし、2019年3月期は期末配当0.25円を予定している。

3. コア事業へ経営資源を集中投下し、低い粗利構造からの脱却を図る
今後の経営方針として、同社では、1)コア事業の意匠撚糸事業への経営資源の集中投下、2)第2の柱である洋装事業の再構築、3)低い粗利益構造からの脱却のため、事業領域の拡大、を掲げている。こうした成長戦略の推進によって、同社では早期の黒字定着と収益力の強化を目指している。

■Key Points
・2019年3月期第2四半期累計では、減収・損失決算であった。構造改革の成果が現れた事業部門もあったが、洋装事業が在庫圧縮により業績の足を引っ張った
・2019年3月期通期業績については、期初予想どおりの利益を見込む。洋装事業の黒字転換が予想達成のカギになる
・今後は、コア事業の意匠撚糸事業への経営資源集中投下などにより、低い粗利益構造からの脱却し、黒字定着を目指す方針

(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)

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配信元: フィスコ

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