~プレミアム会員を軸としたソリューションサービス体制を一新~
【ポイント】
・今期よりビジネスモデルの進化に取り組んでいる。社員の働き方を大幅に変えるので、その効果が出てくるのには少し時間がかかろうが、方向は明確になってきた。プレミアムメンバーを軸に困ったときにフルサポートするというサービスは変わらないが、これからはプレミアムメンバーとの結びつきを強化して、将来価値を創出していく。
・店舗は顧客に営業する場ではなく、顧客価値を創り出す生産の場であると位置付ける。メンバーと一緒に、今後4年間のデジタルライフプランを立てていく。ファミリーにも一緒に入ってもらい、接点を増やしていく。将来コンサル型のビジネスモデルに変えていく。メンバーシップの一部も従来の3年から4年にシフトするので、短期的な利益貢献の度合いは低下する。
・これには社員の働き方改革を伴う。今2019年3月期の最重点施策である。効率化ではなく、顧客の満足度を上げることで、生産性を高め、企業価値の向上に結び付けようとしている。社員一人ひとりの意識改革をコラージュ方式(イメージの材料を1枚に編集)で引き出し、人材育成に結び付けていく。
・2017年9月より、メンバー向けサービス一体型商品がスタートした。2018年7月からはメンバー専用のメニューをはっきりさせ、プレミアムサービスを組み込んだ商品を4年契約ベースで提供している。新しい体制が業績面で本格化するのは来期からになろう。
・2016年8月に発生した高齢者に対するサービス内容が適切でなかったという事案への対応は進展し、当社の社会的使命に対する信頼は回復している。それをさらに進化させて、これから先の顧客のニーズを互いに理解し合って、対話型のコンサルサポートを展開していく。会員数は横ばい圏にあり、いずれ純増に入ってこよう。
・このビジネスモデルの転換は、先進的で画期的である。次のステージではこれまでよりも強い仕組みが作れる。そうするとサービス需要を取り込み、メンバーのリテンション(保持)も高まってくるので、収益性は以前より向上しよう。今後5年で売上経常利益率10%、経常利益50億円が期待できるので、市場での評価も大きく好転してこよう。
目 次
1.特色 インターネットデバイスのサービス専門店へ転換
2.強み サービス収入主力の収益構造へシフト
3.中期経営方針 ビジネスモデルの進化を図り、メンバーとの結びつきを強化
4.当面の業績 新体制への切り替え効果は2020年3月期から本格化
5.企業評価 信頼を取り戻し、攻めの局面へ
企業レーティング | B |
---|---|
株価 (2018年12月10日) |
520円 |
時価総額 | 274億円 (52.622百万株) |
PBR | 1.10倍 |
ROE | 7.1% |
PER | 15.3倍 |
配当利回り | 2.5% |
総資産 | 34648百万円 |
純資産 | 23831百万円 |
自己資本比率 | 68.6% |
BPS | 474.8円 |
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | EPS | 配当 |
---|---|---|---|---|---|---|
2011.3 | 46872 | 1308 | 1447 | 683 | 19.0 | 3.9 |
2012.3 | 49631 | 526 | 684 | 238 | 6.0 | 3.9 |
2013.3 | 51359 | 867 | 924 | 441 | 11.2 | 3.9 |
2014.3 | 53772 | 2256 | 2357 | 1536 | 38.0 | 4.7 |
2015.3 | 51261 | 3045 | 3162 | 1914 | 42.0 | 6.9 |
2016.3 | 51729 | 4086 | 4139 | 2693 | 56.9 | 9.6 |
2017.3 | 46417 | 3402 | 3467 | 2269 | 44.1 | 13.0 |
2018.3 | 43590 | 2981 | 3079 | 1958 | 38.6 | 13.0 |
2019.3(予) | 43000 | 2500 | 2600 | 1700 | 33.9 | 13.0 |
2020.3(予) | 45000 | 3100 | 3200 | 2100 | 41.8 | 13.0 |
(2018.9ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは直近予想ベース。2013年10月に1:100、2015年1月に1:1.5、2016年10月に1:1.2の株式分割を実施。それ以前のEPS、配当については修
正ベース。
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。
レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/pcdepo201812.pdf
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