11月のくりっく365、豪ドルは次第に底堅い動きに

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最新投稿日時:2018/11/15 18:19 - 「11月のくりっく365、豪ドルは次第に底堅い動きに」(フィスコ)

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11月のくりっく365、豪ドルは次第に底堅い動きに

配信元:フィスコ
投稿:2018/11/15 18:19
東京金融取引所(金融取)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」では、10月の取引数量は前月比26.1%増の265万8139枚となった。1日の平均取引数量も11万5571枚と前月比で増加し、月末時点の証拠金預託額4640億円と前月比で21億円増加した。取引通貨量では、米ドル、トルコリラ、豪ドル、南アフリカランド、英ポンドの順となっている。なお、豪ドルの取引数量は前年同月比171.7%まで膨らんだ。一方、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」では、10月の取引数量は前月比84.4%増加の82万3194枚。1日の平均取引数量も3万5815枚と前月比で増加し、月末時点の証拠金預託額も620億円と前月比で5.6億円増加している。

10月の豪ドル円は、月初に1豪ドル=82円台半ばをつけた後は、月末にかけて急ピッチの調整をみせ、80円を割り込む場面もみられた。80円割れ水準では押し目買いの動きが優勢となり、同水準がサポートラインになった。ムニューシン米財務長官が、人民元安を注視していると述べたことによる米中関係悪化への警戒感のくすぶるなか、政策金利(1.50%)を据え置いた豪準備銀行(中央銀行)が、利上げを急がない姿勢を維持していることが重しとなったことでリスク回避の豪ドル売り圧力が強まった。加えて、補選で敗れた豪与党が、下院でも過半数割れになったほか、中国が個人所得減税など景気支援策を打ち出したものの景気減速懸念が根強く残ったことなども豪ドルを手がけにくくさせる一因となった。月末にかけては、トランプ米大統領の「対中貿易で素晴らしい取引を見込んでいる」との発言を受け、米中貿易摩擦の緩和期待が広がったほか、9月貿易収支の黒字幅が拡大したことも豪ドル買い材料となり、節目の80円処は回復した。

11月の豪ドル円相場については、底堅さが意識されそうだ。注目されていた10月雇用統計では、事前の市場予想との比較で、失業率の低下や正規雇用者数の増加が確認された。これを受けて、市場ではポジティブな反応がみられている。今月末に開催予定となっているG20首脳会議での米中首脳会談への期待が根強いなか、一部メディアによって中国が米国からの通商改革要請に書面で回答したとの報道が伝わっていることもあり、目先は豪ドル売りの圧力は弱まる見込みである。


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配信元: フィスコ

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