利益確定の局面
同社が国内での臨床開発を担当している抗がん剤「リゴセルチブ」が米国で新たな特許を取得したことや、2008年にエーザイ株式会社との間で締結した抗悪性腫瘍剤「トレアキシン」のライセンス契約が2020年12月に満了となり、自社販売体制の構築が始まることなどから同社株は大幅に上昇し10月18日に年初来高値289円をつけた。
10月19日時点で株価は238円、PER-倍、PBR5.14倍。時価総額約173億円。
直近発表の第2四半期決算では
売上高19億2800万円(前年同期比+8.0%)
営業利益▲13億2400万円(前年▲12億3500万円)
四半期純利益▲13億8800万円(前年▲12億6600万円)と前年同期比で赤字拡大となっている。
主力の「トレアキシン」の販売は好調だったが、臨床試験費用などが発生し赤字拡大となっている。また、2018年12月期も研究開発費の発生により営業赤字の見込み。
「トレアキシン」の自社販売は2021年開始とまだ時間があることや、研究開発費により今期も営業赤字見込みなこと、RSI(9日)が79.14%と過熱感があることから、今の株価急騰局面で利益確定が妥当だろう。