けっこー多くの方が軽視していますが
世界的な投資アドバイザーのチャールズ・エリスさんも、著書の敗者のゲームの中で、「銘柄選びに時間を使うことのが、もっとも効果が出ない。時間の無駄遣いだ」的な、手厳しい指摘をしています。
それこそ、「どの株を買ったら儲かるか?」とか考える時間があったら、「資産を、いくつの銘柄に分散投資しようか?」といったことを考えるべきだと思います。
昨日も「成功者ほど守りを重視している」なんて話をしましたが、資金管理は、まさにそれです。
それこそ、毛ほども効果が出ないテーマ株の分析なんて止めて、むっちゃ効果が出る資金管理の勉強をしたほうが成果パフォーマンスが上がると思います。
まともな人は、「どんな株を買えば儲かるかなー」なんてこと以上に、「最適な銘柄分散数はいくつ?」みたいな話に興味を持つもんですよ。
ちなみに、こんな話をすると、「じゃあ、銘柄分散の最適値はどれくらいなのさ?」みたいな質問をされることがあります。
これについては色んな考え方があるので、一概には言えませんが、基本は「50銘柄分散」というのが正解でしょうね。
株式には、「固有リスク(Unique Risk)」と「市場リスク(Systematic Risk)」の2種類がある訳ですが、50銘柄も分散すれば、固有リスクはほぼ無くすことができます。
50銘柄が無理というひとは、ひとまず「運用資金÷50」の銘柄数に分散すると良いと思います。銘柄分散数を決めるときのキーワードは「50」です。ぜひ、覚えておきましょう。
あとは、補足として、運用資金は、加重平均に分けるより、単純平均に分けたほうが運用成績がよくなりやすいです。(詳しいところは、月曜日の記事をご参照ください)
「銘柄探しの秘訣がうんぬんかんぬん」とか言って、「資金管理なんて無意味やろ」みたいなことを言う輩は、基本は貧乏人をダマして金を搾取するような奴らでしょうから、信用しないほうが良いと思いますよー。
何度も言いますが、銘柄を探すヒマがあったら、資金管理を見直す時間に宛てたほうが良いと思いますよ。ぼくらの時間には限りがありますから、時間を無駄遣いしないでくださいね。
- 中原良太