【IRアナリストレポート】レシップホールディングス(7213)

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最新投稿日時:2018/09/04 17:12 - 「【IRアナリストレポート】レシップホールディングス(7213)」(みんかぶ株式コラム)

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【IRアナリストレポート】レシップホールディングス(7213)

著者:鈴木 行生
投稿:2018/09/04 17:12

~バスのAFC(運賃システム)、TMS(運行管理システム)で大きく浮上~

【ポイント】
・オリンピックに向けて、国内のバスICカード運賃システムの更新需要が今2019年3月期の下期から本格化している。海外でも米国、欧州、シンガポール向けに開発案件を推進している。その準備で設備投資や研究開発費が増加している。先行投資負担はあるものの、今期の業績は大幅な増益、来期は12年ぶりにピーク利益を更新しよう。

・当社はバスのAFC(いわゆる運賃箱)で、国内シェア6割を有する。首都圏でのバス用ICカードシステムが更新期に入った。AFCの更新需要はこの3Qより2倍ペースに上がってくるので、活況となろう。2~3年は好調が続こう。

・また、バスの高機能化が進むので、第2の柱であるTMS(運行管理システム)でも、多言語表示、カラーLED表示に加え、バスドライバーが次の行き先を手動で操作しなくてよい自動歩進装置(GPS活用)なども本格的に普及してこよう。その核となるTMS車載器「LIVU」(ライブ:LECIP Intelligent Vehicle Unit)を開発で、この分野をリードし、既にバス会社での採用も始まっている。

・2021年3月期までの中期5ヵ年計画では、売上高200億円、営業利益10億円以上を安定的に計上することを目標にする。国内の業績は更新需要で大きく盛り上がってくるが、3年後に向けて、TMSの新製品や海外ビジネスを伸ばそうと注力している。それに向けたR&D投資も継続しよう。また、プロジェクト管理システムへの投資も効果を発揮しよう。

・海外ビジネスは、海外売上比率20%を目標に黒字化を目指す。今は先行投資負担が重荷となっているが、海外の採算が改善してくれば、全社的に10~15億円の営業利益は安定的に達成できよう。鍵は米国市場の開拓にある。米国ワシントン州でのバス用AFC(運賃システム)の2号案件は順調に納入できた。シンガポールの新しい需要も有望である。

・事業の特性上、売上・利益は4Qに大きく上がってくる。バスシステムの更新需要で、2019年3月期の業績は大幅増益となり、この好調は数年続こう。来期は経常利益で13億円、ROEも20%を超えてくるので、株式市場での評価も大きく見直されてこよう。

目 次
1.特色 情報処理(非接触ICカード利用)、電力変換(電源)、光(LED)が得意
2.強み バスの運賃収受システムで国内シェア6割を有するトップメーカー
3.中期経営計画 オリンピックに向けて国内の更新需要が本格化
4.当面の業績 来期はピーク利益を更新しよう
5.企業評価 内外での新規受注案件の仕上がりに注目

レシップホールディングス <7213>
企業レーティング B
株価
(18年9月4日)
828円
時価総額 106億円
(12.79百万株)
PBR 3.46倍
ROE 17.1%
PER 20.0倍
配当利回り 1.0%
総資産 11892百万円
純資産 2693百万円
自己資本比率 22.6%
BPS 239.0円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2008.3 18511 1232 1208 686 53.7 8.5
2009.3 16933 1070 1104 521 43.3 8.5
2010.3 13585 29 64 41 3.3 7.5
2011.3 12551 121 154 46 3.7 6.25
2012.3 13059 493 514 132 10.4 7.5
2013.3 13480 477 526 292 23.4 7.5
2014.3 14157 151 164 -98 -9.1 8.5
2015.3 20215 603 779 227 20.8 8.5
2016.3 16203 -571 -649 -1378 -125.3 7.5
2017.3 16985 483 354 50 4.6 7.5
2018.3 15749 -235 -248 -454 -40.9 7.5
2019.3(予) 20000 1000 1000 460 41.4 8.5
2020.3(予) 22000 1300 1300 700 62.7 8.5

(18.6ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。2005年11月1:10、2014年4月1:2の株式分割を実施。それ以前のEPS、配当は修正ベース。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/reshiltupuHD201809.pdf
 

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

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