ドル円は株にらみの展開 絶好の買い場か=NY為替チェック
ドル円は109円台後半で推移している。一時110円ちょうど付近まで戻していたものの、先ほどから取引を開始した米株式市場でダウ平均が一時400ドル超下落したことなどから上値は重く110円台は回復できていない。現在は完全に株にらみの展開となっている。
トランプ大統領が、もし中国が通商慣行の変更を拒否し、報復措置をとるならば、制裁関税は2000億ドル相当まで拡大されると発表した。市場では関税措置を拡大しても1000億ドルと見られていただけにネガティブ・サプライズとなり、市場にはリスク回避の雰囲気が席巻している。
それに対して中国も対抗する方針を発表している。中国の米製品の輸入は1300億ドル程度であることから、米国の2000億ドル規模の関税措置は実施できず、別の方法を検討しているようだ。
米国の中国からの輸入は3600億ドル程度で、そのうちの2000億ドルとなると、さほど現実的ではないとの意見も聞かれる。品目リストの作成を命じられているUSTRも次の措置は経済への影響を最小化するよう配慮するのではとの見方もあるようだ。また、目先の実体経済への影響は未知数な部分も多い。
とはいえ、米中の緊張の高まりに市場はリスク回避の雰囲気を強めており、為替市場は円高の動きを強めている。
ドル円は堅持していた200日線の水準をブレイクし、110円も下回った。一旦上値へのモメンタムを失った形となっており、きょうは一時109.55円付近まで下落していた。
ただ、そのような中でもドル自体は買われている。ファンダメンタルズ的にはドル円の下値を積極的に探る状況でもなく、絶好の買い場が訪れているとも言えなくはない。しかし、まずは株式市場が落ち着くのを待つのみといったところかもしれない。
USD/JPY 109.97
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
トランプ大統領が、もし中国が通商慣行の変更を拒否し、報復措置をとるならば、制裁関税は2000億ドル相当まで拡大されると発表した。市場では関税措置を拡大しても1000億ドルと見られていただけにネガティブ・サプライズとなり、市場にはリスク回避の雰囲気が席巻している。
それに対して中国も対抗する方針を発表している。中国の米製品の輸入は1300億ドル程度であることから、米国の2000億ドル規模の関税措置は実施できず、別の方法を検討しているようだ。
米国の中国からの輸入は3600億ドル程度で、そのうちの2000億ドルとなると、さほど現実的ではないとの意見も聞かれる。品目リストの作成を命じられているUSTRも次の措置は経済への影響を最小化するよう配慮するのではとの見方もあるようだ。また、目先の実体経済への影響は未知数な部分も多い。
とはいえ、米中の緊張の高まりに市場はリスク回避の雰囲気を強めており、為替市場は円高の動きを強めている。
ドル円は堅持していた200日線の水準をブレイクし、110円も下回った。一旦上値へのモメンタムを失った形となっており、きょうは一時109.55円付近まで下落していた。
ただ、そのような中でもドル自体は買われている。ファンダメンタルズ的にはドル円の下値を積極的に探る状況でもなく、絶好の買い場が訪れているとも言えなくはない。しかし、まずは株式市場が落ち着くのを待つのみといったところかもしれない。
USD/JPY 109.97
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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