FOMCで利上げ4回となり、材料出尽くしの懸念あり。ドル円110円~111円は重たいと予想
基本的に日経平均は23000円天井示唆の動きになる可能性が高いのではないか?と読んでおります。
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FRBが3カ月ぶり利上げ回数を年内さらに2回(今年度計4回)見込む。
さらに、FOMCは短期金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を、年1.50~1.75%から1.75~2.00%へと引き上げた。
今年の米利上げは2回目であり、更に3ヵ月毎実施予定とし、あと2回の利上げは米ドル高をもたらす政策であるものの、世界中の基軸通貨であるドルを米国へ回避させる世界マクロ的にみると危険な政策である事を認識しておきたい。
特に、現在顕著化しているユーロ圏のイタリア銀行問題は利上げや、関税問題で更に悪化を予想でき、アナリストによっては、ギリシャに続き、イタリア・スペイン・ドイツ銀行問題と連鎖的に飛び火が移って行くとの見方を強調しており、利上げが続く過程では避けられない問題となりつつあります。
統一通貨ユーロが誕生した時点で、仕掛けられているシナリオと言われる説もあります。色んな強弱の通貨の国を統一する事で、通貨の強い国はユーロが安いので更に強く、通貨が弱い国はユーロが高く感じる為、国内GDPが減りデフレに陥るのは当然の原理でもある。
また、金融緩和の限界からデリバティブ市場での損失数兆円を中国に融資されてると言われるドイツ銀行のデリバティブ運用は8000兆円規模と、リーマンショックの数十倍である事から、再燃した時のショックに対するリスクも軽視できないと言える。
その中で、米利上げはもしかすると利上げ継続を止めるのでは?との観測もあったが、強気の年4回実施から、リスクオフが鮮明になりそうで、日経平均の23000円をWトップに下落を予想します。
以下、ご紹介する銘柄は、日経平均が下落するときに使える銘柄です。
<日経平均下落時に注目銘柄リスト>
ファーストリテイリング
ソフトバンク
アドバンテスト
京セラ
村田製作所
トヨタ
ファナック
※これらの銘柄は、業績に関係なく日経平均が下がると必然的に売られてしまうので注意が必要。
<指数連動系>
1360買い(1570売り) ・・・日経平均下落率の2倍の動きをするETF
2035 日経VI買い ・・・ 日経平均の急落時に暴騰(恐怖指数連動)
1679 NYダウ売り ・・・ 米ダウ連動
1552 米S&P VIX短先物 ・・・ 米のトピックスのようなS&Pの恐怖指数連動(米株下落時に急騰するETN)
※その他、日経先物売り(レバレッジ約15倍前後で売り狙える、日経オプションプット(下落権利)買いの時に急落すると短期で大きく値幅が狙えるマニアックな運用手法もあります)
ーーーFOMCを受けての状況ーーー
FOMCの結果、今回は0.25%の利上。
今年の利上げは残り2回、コンセンサスでは3回が4回に。
失業率の見通しも上方修正で、アメリカ景気が良く、指標的にはドル高円安に傾きそうなものですが、これはすでにある程度折込済か。
ダウも、FOMCでのアメリカ指標の上方修正を読んでいたのか下落となりました。