<3110> 日東紡績
四季報によると、柱のガラス繊維が牽引。土地売却特益膨らむ。19年3月期もライフサイエンス着実稼ぐ。ガラス繊維はスマホ筐体用中心に複合材が引き続き繁忙。能力増強寄与して数量拡大。ただ積極設備投資で償却増。原燃料費負担も増え、営業増益幅は小。成長戦略として、17~20年度で550億円の設備投資を計画。柱のガラス繊維は国内外で先端品の生産能力増強。
2月6日発表時点。2018年3月期本決算予想は、2017年3月期比で営業利益は+3.2%の115億円、経常利益+1.8%の116億円の増収・増益の見通し。
2012年6月4日の1065円(併合前213円)を安値に、11月中旬からのアベノミクス相場にサポートされて上昇トレンド(A)を形成しました。この中で2015年8月6日の3435円(併合前687円)で、いったんピークをつけ急反落となって、12月25日の1555円(併合前311円)の安値をつけ、1520~1940円のボックス相場(B)となりました。このボックス相場を上放れして2017年11月3日の3895円の高値をつけて、11月15日の3040円まで押し目を入れてもみあい、今年の1月10日に3465円まで戻した後、再下落となり3月26日の2150円、4月9日の2151円とダブル底をつけて本日、買転換となっています。
<1911> 住友林業
四季報によると、米国好調、豪州堅調。ただ、主力の国内注文住宅が冴えない。営業減益。19年3月期は注文住宅微減に加え賃貸が沈み、国内厳しい。単価も低下ぎみ。米豪戸建ての牽引で営業益横ばいに。連続増配か。木造超高層ビル建築に向け、保有技術の棚卸しと開発ロードマップを作成。リノベの知見生かし民泊に参入、国内戸建て補う住関連派生事業育成の一環。
1月30日発表時点。2018年3月期本決算予想は、2017年3月期比で営業利益-8.3%の495億円、経常利益-7.5%の535億円の減収・減益の見通し。
2012年11月13日の660円を安値に、アベノミクス相場にサポートされて、2013年5月10日の1391円まで短期の上昇トレンド(A)となり、ここでいったん上昇トレンド(A)を切って8月30日の930円まで押し目を入れました。ここからゆるやかに下値を切り上げる上昇トレンド(B)となりましたが、2016年4月6日の1190円を安値に上昇角度を大きくする上昇トレンド(C)へ移行しました。この上昇トレンド(C)の中で2017年12月27日の2036円で最高値をつけて反落し、今年の3月26日の1640円まで下げ上昇トレンド(C)に当たってもみあい、4月16日に1730円で買転換となっています。
<4186> 東京応化工業
四季報によると、12カ月決算復帰。KrFは3次元NAND量産を受け日本や中国などで伸長。だが好採算のArFや高密度実装材料は伸び悩み。高純度化学薬品も数量は堅調でも原材料費高騰が重荷。営業益停滞。現中計の18年度ROE7%目標は未達も覚悟だが、20年度ROE8%目標は継続。ArFは次世代DRAMライン向けの採用が決定、19年以降に売上貢献へ。
2月14日発表時点。2018年12月期本決算予想では、2017年12月期比で営業利益+19.6%の110億円、経常利益+17.3%の114億円の増収・増益の見通し。
2016年6月29日の2390円を安値に短期の上昇トレンド(A)となっていましたが、2017年4月13日の3225円を安値とする角度の大きい上昇トレンド(B)へ移行し、この中で今年の1月23日の5400円でピークをつけました。日経平均の大幅下落に対するつれ安もあって、3月26日の3565円まで下げました。ここを安値にもみあって小さな三角保ち合い(C)を形成し、上放れて4月13日の3915円で買転換となりました。
<8068> 菱洋エレクトロ
四季報によると、19年1月期は前期の商権喪失の影響が続き半導体なお停滞。ただICT分野では組み込み機器が好調、ソフトウエア堅調。IoT関連事業も立ち上がり利益貢献。在庫評価損なくなり営業益は復調。屋外センサーを製造するスペインのリベリウム社と提携、3年後売上30億円目標。昨年7月提携した福岡のオッタ社の『見守りサービス』が自治体で採用。
3月12日発表時点。2019年1月期本決算予想は、2018年1月期比で営業利益+298.4%の10億円、経常利益+177.8%の12億円の増収・増益の見通し。卸売業:半導体、デバイス。
2012年11月12日の765円を安値に、アベノミクス相場にサポートされ2015年7月15日の1655円まで上昇し、もみあって11月25日の1627円を2点天井にして調整入りとなりました。2016年2月12日の984円で底打ちとなって短期の上昇トレンド(A)となっていましたが、8月19日の1112円を2番底にして、角度の大きい上昇トレンド(B)へ移行し、2017年11月21日に2195円の最高値をつけ、ここをピークに短期の下降トレンド(C)へ転換しました。この下降トレンド(C)の中で、今年の3月14日の1636円を安値にもみあって4月16日の1765円で買転換となっています。
<1810> 松井建設
四季報によると、12月末受注残1000億円(前年同期比17・9%増)。前期の好採算工事剥落し営業減益。減配。19年3月期は非住宅軸に受注横ばい。豊富な手持ち工事の消化が進み、不動産引き渡しも復調だが採算の戻り鈍い。株売却特益消え純益横ばい。住宅・非住宅・社寺の受注バランス重視。東京都中央区立阪本小学校と、こども園建築工事を約51億円でJV受注。
2月14日発表時点。2018年3月期本決算予想は、2017年3月期比で営業利益-26.0%の45億円、経常利益は-26.4%の47億円の減収・減益の見通し。
アメリカの11月の中間選挙までは、円安は限界があり長く調整していた建設株などの内需株に見通し買いが入り可能性、とりあえずリバウンド狙い。
2012年10月30日の239円を安値に、11月中旬からのアベノミクス相場にサポートされ、上昇角度を①→②→③と徐々に高くし、2014年5月19日の371円を安値とする上昇トレンド③の中で、2016年7月21日の1345円の高値となってピークをつけました。その後は9月14日の1055円まで押し目を入れ、9月28日の1278円まで反発するものの、2番天井となって下降トレンド(A)を形成し、上昇トレンド③を下に切って、今年の3月26日に757円の安値をつけ、下降トレンド(A)の下値斜線に当たって反発となり、4月16日に837円で買転換となっています。業績的には割安株ですので、下げ過ぎの反動から900円台への戻りは考えられます。
★出島昇(著者プロフィール)
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