まだ安心感はあまり感じません
東証1部の売買代金は2兆3996億円と盛り上がりには欠けましたが、安倍首相と会談したと伝わった本田悦朗駐スイス大使は、金融緩和に積極的な考え方であることから、総裁人事や金融政策に関する思惑的な買いが入った格好です。
株価チャート的には朝方の下げが5日線(今日現在:22429円)を割り込んだところで止まり、その後切り返してプラスで終わったので格好はついていますが、降ってわいたような総裁人事に対する思惑は超目先の材料にしかならないと思います。
17日の高値22757円を上抜かない限り基本的には戻り売りだと思いますし、その手前では22日の高値22677円も戻りのポイントになります。
テクニカル指標ではここ6日間の強さから騰落レシオ6日が174.31まで上昇し、警戒水域となっています。
まだ25日線(今日現在:22243円)や16日の安値21972円を試しに行く可能性も残っていますので、楽観視するのは早いと思います。
NT倍率も12.67倍と高止まりしていて、日経平均の割高度合いは高いと言えます。
日経ジャスダック平均、東証マザーズ指数ともに6日続伸しており、進行株市場では個人投資家の売買意欲は高いものの、一方で連日で年初来高値を更新している日経ジャスダック平均には警戒が必要かもしれません。
イメージ的には22757円近辺までは利益確定売りを進め、もし上抜けた場合にはその後は押し目買いでいいと思いますし、このあたりでもみ合っているうちはまだ下値を試しに来る可能性に備えておくといった感じだと思います。