【買い】みずほFG (8411):続伸に期待
やや銀行株にはやや疲れも見えだした感もありましたが、米国でもゴールドマンサックスやバンク・オブ・アメリカの上昇は止まらず、ダウ連続高値更新の原動力となっています。
米国債10年物利回りは上昇。
利益確定の売りで上値が重くなる可能性もありますが、
引き続き銀行株にとってポジティブな環境です。
続伸を期待したいと思います。
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米国大統領選でトランプ氏が勝利し、減税、インフラ投資、金融規制緩和などの経済政策に期待が高まる中、金融は最も大きく上昇したセクターです。
経済政策によって内需が刺激されて景気が良くなると、与信コストが下がり、銀行の収益改善に繋がります。
世界各国に直接的な好影響は必ずしもあるわけではないですが、経済政策への期待は、世界中に伝播しています。
米国で景気が良くなればモノを沢山買うので輸入が増えます。そうすると貿易相手国ではモノが良く売れるようになり(外需が改善)、ひいては日本企業の収益が改善し、景気が良くなっていく期待が膨らみます。
景気の見通しが良くなると(期待インフレ率の上昇)金利が上昇するので、日本でも銀行の収益改善が期待できる環境となります。こういった繋がりは指摘できるところです。
また、日本では2016年9月に「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」が導入されました。
これは、国債を買い入れて長期金利がゼロ%付近で推移するように調整するというものです。
これによって金融機関は、マイナス圏にある短期金利で資金調達し、長期金利で運用することができるようになりました。
一時マイナス圏に沈んでしまった10年国債利回りですが、足元では0.046%まで急伸し、イールドカーブの角度が急配(スティープ化)になったことも金融株の収益改善期待を呼んでいます。
短期の利回りは低いままなので、短期金利で資金を調達して長期で融資・運用する金融機関にとっては、ポジティブな環境となっています。
加えて、円高懸念が後退したことも、収益改善期待を寄せています。
こうした環境下であっても銀行株はPBRが1倍を割る水準にあるので、そうした見方から見ると、まだ上昇の余地がありそうです。