中国の新エネルギー車支援策に期待
リチウムイオン二次電池は電気自動車やスマートフォン、電子機器など幅広い分野で利用されています。リチウムイオン電池の性能は主要材料で決まり、セパレータも重要な役割を果たします。製品の小型化や高性能化にあたり、同社の高品質なセパレータの需要は大きく拡大しています。
実際のところ、業績は好調です。15年12月期第3四半期までの業績は売上が73.7%増の53億8700万円、営業利益が587.5%増の13億2000万円、経常利益が352.0%増の14億1200万円、純利益が268.9%増の12億2700万円と大幅増収増益となっています。
電気自動車などの車載用途の需要拡大を背景にリチウムイオン二次電池用セパレータ市況も上昇局面が続いており、好条件の取引が集中。単価も上昇基調のようで、粗利益率が前年同期の25.1%から37.3%まで改善していることに繋がっています。
売上の57.4%は中国が占めますが、中国では普通車は伸び悩んでいますが、新エネルギー車の生産は急激に拡大中です。省エネの観点や大気汚染などの問題もあり、中国では新エネルギー車の普及拡大に注力。今年9月には新エネルギー車支援策を打ち出しました。これによって、来期は更なる業績拡大が期待できると思います。