kabukabumanさんのブログ
その⑩「個人投資家の投資戦略」勝機を拡げる投資法
第10回「個人投資家の投資戦略」~勝機を拡げる投資法
投資の成果は勝率ではなく利益だという話をしましたが
現実問題として勝率も高い方が良いことに変わりはありません。
勿論勝率を高めるには市場全体が上昇トレンドの時に買うのは当然ですが
ここでは少し違った観点から比較的リスクが小さいと思われる投資機会につて考えてみます。
通常キャピタル・ゲインを目的とする場合、ある程度のリスクは覚悟しなければなりませんが
出来るだけ低リスクで成果に繋がり易い投資をしたいと考えるのが人情です。
とは云え、そんなに都合のいい話は基本的に無いに等しいのですが
強いて挙げればというケースを幾つか抽出してみました。
◇短期投資限定(確実性が最も高いケース)
地政学的リスクや災害などで株式市場全体が一時的に暴落し連れ安になった優良株や人気株
値戻りが速いので、短期リバ狙いには又とないチャンス、但し金融不安による暴落相場は例外。
期初の業績見通しが慎重で、期中に上方修正する傾向がある企業
こういう企業は下方修正をしたくないという経営者の拘りがあるので
四半期決算発表前に仕込むと利益を得やすい。
但し次期予想を低く見積もる傾向があるので本決算を跨いで持ち越すのは厳禁。
◇話題性で人気化するケース
国策に関わる企業
太陽光発電の様に極めて競争の激しい事業では、増資や経営破綻の可能性があるので要注意。
画期的な新製品や新技術の開発に成功した企業
材料が革新的であるほど長い上昇相場が期待出来るため、初動で乗り損ねてもチャンスはある
時流に乗った事業を展開している企業
流行を早めにキャッチすることが大きな成果を上げる要因。
常に身の回りの変化に気を配っておくことが大事。
◇チャートから判断するケース
持ち合いを上放れした銘柄
上昇パワーが強く、しかも暫く続くことが多い。
上値抵抗線を抜けた銘柄
暫く上昇トレンドの続く可能性が高い。
但し上がり続ける株は無いのでmax+30%までと考えておく方が無難。
上場来高値、又は年初来高値を更新した銘柄
中でも上場来高値の先は青天井だけに勢いは強い
天井が近い場合もあるのであまり欲張り過ぎないこと。
仕手化などで急騰した後、高値から三分の一程度押したタイミング
仕手筋次第なので思惑が外れた時は即座に手仕舞うことが大事。
一相場が終わり、株価が高値から三分の一辺りまで大きく値下がりした銘柄
余程ネガティブな材料がない限り底を打つ確率が高い。
需給が悪く数ヶ月間ダラダラ下げ続けた後横ばいに転じた銘柄
売り枯れの可能性がある。運が良ければ鍋底型チャートの底付近で買える可能性もある。
G.Cが示現した銘柄
一応狙い目だが騙しも多いので期待度はやや低い。
日経平均(TOPIX)が10%下げた時
月足で短い陽線(2~3%上昇)が2本続いた時
◇株主対応で判断するケース
配当性向の高い銘柄
権利落ちの一ヶ月前には仕込みたい。
但し配当性向を高くする理由が敵対的買収の阻止など業績と相関しない場合もある。
何れにしても権利確定後の急落に注意が必要。
株価対策(株主対策)に積極的な企業
自社株買い、自己株償却、株式分割、増配、株主優待等に積極的。
或いはタイムリーな情報発信を心掛けている企業は人気が高い。
◇ファンダで判断するケース
成長産業で、尚且つ増収増益が3期以上続いている機業(5期以上続けばベスト)
中長期投資の対象として最も有望。但しセクター内の勝ち組がより望ましい。
業績が低迷している業種の中でも確実に利益を上げている企業
こちらも中長期投資に適。中でも新規参入が少ないセクターの勝ち組は強い。
セクターの不人気に足を引っ張られ連れ安状態になっている銘柄
短期的な上昇は無理でも、何等かの理由で当該セクターに資金が流入した時は最も注目される。
◇その他
自分自身が身を置く業界の関連企業
情報の質・量・スピードで優位に立てる。但し自社株はインサイダーに注意。
景気のサイクルを基準に業種を選択する
例えば金融相場から業績相場へ移行する時の景気敏感株など。
国際会計基準を採用している企業
外国人投資家に好まれる(但し他に投資適格条件が無ければ該当しない)
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こちらにもコメありがとうございます!
これだけしっかり読んで頂けると書いた甲斐があるというものです。
改めて感謝致します m(_ _)m
権利落ちの一ヶ月前には仕込みたい。