米国株はまちまちもナスダックが上昇したことから、東京市場はやや買い優勢で取引を開始した。日経平均は39346.15円まで上げ幅を広げる場面が見られたものの、米半導体大手エヌビディアの決算発表前で市場全体の様子見ムードは強く、積極的な売買は手控えられて反落。プライム市場の売買代金は、4月25日以来となる3兆円台に留まった。
大引けの日経平均は前日比122.75円安(-0.31%)の38946.93円となった。東証プライム市場の売買高は15億7678万株、売買代金は3兆9173億円。業種別では、不動産業、証券・商品先物取引業、精密機器、その他金融業、機械などが下落した一方、保険業、電気・ガス業、石油・石炭製品、卸売業、海運業などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は34%、対して値下がり銘柄は61%となっている。
日経平均採用銘柄では、今期減益見通しの決算内容が嫌気されたSOMPOホールディングス<8630>が下落し年初来安値を更新したほか、T&Dホールディングス<8795>もさえない。このほか、住友ファーマ<4506>が後場一段安で大幅安となった。また、ダイキン工業<6367>、ソシオネクスト<6526>、資生堂<4911>、東京建物<8804>が売られた。
一方、MS&AD<8725>が好決算や大規模な株主還元策などが材料視されて急騰し上場来
高値を更新した。また、細径高密度光ケーブルを米国で一貫生産すると報じられたフジクラ<5803>も上場来高値を更新。このほか、東京海上HD<8766>、三越伊勢丹HD<
3099>、ディスコ<6146>、村田製作所<6981>、旭化成<3407>が買われた。
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