１０日の米株式市場の概況、利下げ期待継続でＮＹダウ８連騰

　１０日の米株式市場では、ＮＹダウが前日比１２５．０８ドル高の３万９５１２．８４ドルと８日続伸した。米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）が年内にも利下げに踏み切るとの期待がこの日も続き、株式相場を支援した。一方、５月の米ミシガン大学消費者調査では、１年先のインフレ期待が上昇し消費者マインドは低下。投資家の慎重姿勢を強める形となり、上値を圧迫する要因となった。

　マクドナルド＜MCD＞やスリーエム＜MMM＞、ベライゾン・コミュニケーションズ＜VZ＞が上昇。ハネウェル・インターナショナル＜HON＞やアメリカン・エキスプレス＜AXP＞、ユナイテッドヘルス・グループ＜UNH＞が堅調に推移した。一方、ナイキ＜NKE＞とボーイング＜BA＞が売られ、イーライ・リリー＜LLY＞が冴えない展開だった。

　ナスダック総合株価指数は５．３９６ポイント安の１万６３４０．８６９と小反落した。テスラ＜TSLA＞が水準を切り下げ、アマゾン・ドット・コム＜AMZN＞やアップル＜AAPL＞が下落。アカマイ・テクノロジーズ＜AKAM＞が大幅安となった。半面、エヌビディア＜NVDA＞やマイクロン＜MU＞、ブロードコム＜AVGO＞が買われ、ノババックス＜NVAX＞とナテラ＜NTRA＞が急伸した。

出所：MINKABU PRESS