トルコリラ/円、週足SARが「売りシグナル」に転換!

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最新投稿日時:2022/03/11 12:37 - 「トルコリラ/円、週足SARが「売りシグナル」に転換!」(津田隆光)

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トルコリラ/円、週足SARが「売りシグナル」に転換!

著者:津田隆光
投稿:2022/03/11 12:37

瞬間風速的な動きにも要注意!

トルコリラ/円・週足・複合チャート
トルコリラ/円・週足・複合チャート出所:マネースクエアFXチャート

【注目ポイント】DMI(方向性指数)の動向
【見通し①】「-DI>+DIの乖離拡大」かつ「ADXの上昇」なら、「6.020円」付近までの下落も視野
【見通し②】「+DI>-DIの乖離拡大」かつ「ADXの上昇」なら、「8.854円」付近までの戻りもあり得そう
【トレードアイデア】戻り売り方針


ウクライナ情勢を巡る不透明感が継続する中、「近くの戦争は売り(、遠くの戦争は買い)」との相場格言通り、黒海を挟んで地理的にも近いトルコの通貨であるトルコリラが主要国通貨に対して弱含む展開となっています。トルコリラ/円・日足チャートでも徐々に下値を切り下げる動きとなる中、足もとでは週足チャートレベルでも「売りシグナル」が出現しています。以下、トルコリラ/円・週足チャートの各メルクマールを見ていきましょう。

上図より、1) 26週MA(移動平均線)が右肩下がりであること、2) 遅行スパンがローソク足の下方にあること、3) ローソク足の上方に厚い形状の赤色雲(=抵抗帯、先行スパン)があること、4) ローソク足がBB(ボリンジャーバンド)・-1σライン(≒7.885円)を割り込んでいること、そして、5) DMI(方向性指数)で、-DIと+DIが収斂(しゅうれん)し、ADXが右肩下がり推移となっている(上図青色点線丸印)ことから、トルコリラ/円・週足チャートは、下落フロー再開を示唆するチャート形状であると判断します。

その他メルクマールで特に着目すべきは、相場の転換ポイントを示唆するパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)が、昨年12月中旬以来となる「売りシグナル」に転換したこと。(上図黄色矢印) 上述した各メルクマールと合わせて、トルコリラ/円は当面上値の重い相場付きとなりそうです。

今後の注目ポイントは、DMI(方向性指数)の動向。

筆者が予想する、今後の見通しは以下の通りです。(見通し①、②)


[見通し①]
これからの時間にかけて、「-DI>+DIの乖離が拡大」し、「ADXが上昇」した場合は、下降モメンタムがさらに強まる可能性も。当該ケースでは、「下降バンドウォーク継続」も伴いながら、昨年12月20日に付けた最安値である「6.087円」、ないしは、BB・-2σライン(≒6.020円、上図Ⓐ水色線)付近までの下落フローも視野に入れるべきでしょう。

[見通し②]
一方で、「+DI>-DIの乖離が拡大」し、「ADXが上昇」した場合は、一旦の戻りフローとなる可能性も。当該ケースでは、「BB・-1σライン超え」も伴いながら、赤色雲の下辺である先行1スパン(≒8.854円、上図Ⓑ赤色線)付近までの戻りもあり得そうです。ただし、現状では、赤色雲が分厚い形状(=強い上値抵抗帯)となっていることから、その上値余地は限定的と言えるでしょう。


上記見通し①および②を概括すると、当面のトルコリラ/円は上値の重い相場付きとなることが想定されるため、戻り売りを主体とするトレード方針が奏功しそうです。今後は、瞬間風速的な大幅下落フローの出現も視野に入れつつ、徐々に下値を切り下げていく展開をメインシナリオとして取り組むべきでしょう。

津田隆光
マネースクエア チーフマーケットアドバイザー
配信元: 達人の予想

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