NZドル/円、感謝祭アノマリーが今年も奏功するか

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最新投稿日時:2021/11/26 10:05 - 「NZドル/円、感謝祭アノマリーが今年も奏功するか」(津田隆光)

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NZドル/円、感謝祭アノマリーが今年も奏功するか

著者:津田隆光
投稿:2021/11/26 10:05

半値押し水準で下値サポートされるか

NZドル・日足・複合チャート
NZドル・日足・複合チャート出所:マネースクエアFXチャート

【注目ポイント】FR・50.0%押し水準(≒78.480円)で下値サポートされるか否か
【見通し①】同水準割れなら、「77.545円」付近までの下押しも
【見通し②】同水準下値サポートなら、「80.350円」付近までの戻りを予想
【トレードアイデア】「NZドル/円の【感謝祭買い、年末売り】」

先月21日に直近高値となる「82.441円」を付けた後、じりじりと下値を切り下げる相場付きとなっているNZドル/円。昨日26日の終値ベースで、青色雲の下辺である先行2スパンも下回り、もう一段の下押しを模索する動きとなっています。

上図の各メルクマールを見ると、1) 21日MA(移動平均線)が右肩下がりとなっていること、2) 遅行スパンがローソク足を下抜ける“逆転”シグナルが出現(上図黄色丸印)していること、3) 上述の通り、ローソク足が青色雲(=サポート帯、先行スパン)の下方にあること、そして、4) DMI(方向性指数)で-DI>+DIの乖離が拡大し、ADXが右肩上がり推移になっている(上図青色点線丸印)ことから、NZドル/円・日足チャートは、もう一段の下押しを指向するチャート形状であると判断します。

喫緊の注目ポイントは、直近の高安レート(安値:74.518円[8/19]、高値:81.441円[10/21])を結ぶFR(フィボナッチ・リトレースメント)・50.0%水準、いわゆる“半値押し”水準である「78.480円」(上図赤色線および黄色矢印)で下値サポートされるか否か。

筆者が予想する、今後の見通しは以下の通りです。(見通し①、②)


[見通し①]
これからの時間にかけて、同水準をローソク足が終値ベースで下回った場合は、「半値押し水準割れ」→「もう一段の下押しフロー」の可能性も。当該ケースでは、“下降バンドウォーク”の継続も伴いながら、上述した高安レートを結ぶFR・61.8%水準である「77.545円」(上図Ⓐ水色線)付近までの下押しとなりそうです。

[見通し②]
一方、同水準でローソク足が下値サポートされた場合は、「一旦下値固め」→「戻りフロー」の可能性も。当該ケースでは、「-DI>+DIの乖離縮小」や“下降バンドウォーク崩れ”も伴いながら、約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MA(≒80.350円、上図Ⓑ緑色線)付近までの戻りを予想します。

NZドル/円の感謝祭アノマリーについて

NZドル・シーズナルチャート
NZドル・シーズナルチャート出所:Equity Clock

以下では、NZドルのシーズナル・サイクル(過去20年の平均値)を見てみましょう。

上図から勘案する傾向・パターンとして、「11月のNZドル相場は下がりやすい」(上図黄色四角枠)と捉えることができます。

その一方で、「感謝祭」(サンクスギビングデー、11月第4木曜日[米国])付近では一旦のボトムを形成し、Xmasならびに年末にかけて上昇しやすいという傾向・パターン(=季節的アノマリー)が見て取れます。

ちなみに、この季節的アノマリーに準じたトレードである、NZドル/円の【感謝祭買い、年末売り】における過去10年[2011-2020年]の成績※は「9勝1敗」(.900)となっている点は特筆すべき事例と言えるでしょう。(※米感謝祭当日終値レートで「買い新規」、年末終値レートで「売り決済」をし、プラスリターンを「勝ち」、マイナスリターンを「負け」とした成績。スワップ等は考慮せず。)

とは言え、この成績を以て当該トレードが今回も必ず当てはまるという根拠にはなり得ませんが、上記事例については、あくまで季節的アノマリーの一環としてご参考にしていただければ幸いです。


※米国は本日26日がブラックフライデー。昨日のサンクスギビングデーに続き、市場参加者が減少して、流動性が低下する可能性があります。土日も含めて突発的なニュースが出てくれば、本日および週明けの値動きが増幅される可能性がありますので十分ご注意ください。

津田隆光
マネースクエア チーフマーケットアドバイザー
配信元: 達人の予想

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