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最新投稿日時:2021/11/19 11:18 - 「トルコリラ/円、最安値をさらに更新!」(津田隆光)

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トルコリラ/円、最安値をさらに更新!

著者:津田隆光
投稿:2021/11/19 11:18

「エルドアン材料」でさらに下押しとなるか

トルコリラ/円・21日エンベロープ
トルコリラ/円・21日エンベロープ出所:マネースクエアFXチャート

【注目ポイント】-4%乖離線を大きくアンダーシュートしている点
【見通し①】「Buy the fact」なら、「11.000円」付近までの戻りも
【見通し②】「利下げ打ち止め感の台頭」なら、「11.260円」付近までの戻りもあり得そう
【注意・警戒ポイント】戻りフローを伴わない「10円台割れ」


昨日のTCMB(トルコ中銀)政策会合において、事前予想通り1%の利下げを実施したことから、トルコリラ/円は一時10円台割れとなる「9.966円」(上図黄色矢印、当社Bid値)まで下落する動きとなりました。

上図を見ると、1) 21日MA(移動平均線)が右肩下がりであること、2) 1)に伴い、±2%乖離線および±4%乖離線も同様に右肩下がり推移となっていることから、トルコリラ/円・日足チャートは、下降トレンド継続を示すチャート形状であると判断します。

ただし、足もとのローソク足が「売られ過ぎ」を示唆する-4%乖離線を大きくアンダーシュートしている点に限定すると、これからの時間にかけてやや値を戻す「反省相場」となる可能性も。

基本的なトレンド観測は、上述の通り「下降トレンド継続」であることに立脚しつつ、あくまで一旦の反作用としての戻りのメドについて、21日エンベロープ(乖離率:±2%、±4%)をベースとする筆者の見通しは以下の通りです。(見通し①、②)


[見通し①]
TCMBによる追加利下げ結果に対し、いわゆる「Buy the fact」(=事実での買い手仕舞い)に伴う上昇フローが発生し、-4%乖離線(≒11.000円、上図Ⓐ赤色線)付近までの戻りフローの可能性も。ただし、当該ケースでは、同乖離線付近での滞在時間も短く、再度「戻り売り」のポイントとなりそうです。

[見通し②]
一方で、TCMBの声明にあった通り、「次回12月会合での利下げ停止の検討」が俎上に載るような場合は、「利下げ打ち止め感の台頭」→「投機的な買いも伴う一旦の戻りフロー」となる可能性も。当該ケースでは、-2%乖離線(≒11.260円、上図Ⓑ青色線)付近までの戻りもあり得そうです。この場合は、[見通し①]と比較すると、同乖離線付近での滞在時間は若干長くなるものの、その上値余地は限定的と見るべきでしょう。


上記見通し①および②を概括すると、一般論として「次回12月(TCMB)会合での利下げ停止」の実現性は極めて低いとの観測もあり、[見通し①]の蓋然性(がいぜんせい)が比較的高そうです。

ただし、これらはあくまで「反作用があったケースでの見通し」として参考にしていただければ幸いです。

引き続き、トルコリラ/円については、「下降トレンド継続」を基本路線としつつ、戻りフローを伴わない「投げ売り」や「狼狽売り」主体の「(終値ベースでの)10円台割れ」についても十分注意・警戒が必要と言えるでしょう。

津田隆光
マネースクエア チーフマーケットアドバイザー
配信元: 達人の予想

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